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  1. 高岡市議会 2022-03-06
    令和4年3月定例会(第6日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(坂林永喜君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第6号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(坂林永喜君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第1号から議案第44号まで、報告第1号及び報告第2号を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━              一問一答方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(坂林永喜君) これより、各議員の一問一答方式による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  この一問一答方式による一般質問は、一般質問要綱に基づき質問者1人当たりの持ち時間を25分以内、答弁時間を含め60分以内とし、一問一答方式により行うものであります。質問並びに答弁に当たっては、その都度、議長の許可を得ていただくようお願いいたします。  なお、議事整理の都合上、同一の答弁者が続く場合は、控え席に戻らず、引き続きそのまま答弁者席にて御答弁願います。  それでは、通告に従いまして、発言を許します。21番 福井直樹君。       〔21番(福井直樹君)質問席へ〕 4 ◯議長(坂林永喜君) 福井直樹君の質問時間は11時3分までです。  21番、どうぞ。 5 ◯21番(福井直樹君) 改めましておはようございます。  初めに、今回のロシアによるウクライナ侵攻、特に電力会社にかつて勤めていた者の一人として、原子力発電施設への武力攻撃、これは断固として許すわけにはまいりません。強く抗議をしたいと存じます。今日のいで立ちはその抗議の意味も込めて、本市の歴史・文化シンボルの一つでもありますけれども、そのネクタイとシャツについては色に注目賜れば幸いであります。  さて、今朝の新聞報道によれば、初めて知りましたんですけれども、本市でもウクライナ避難民を受け入れるという方針の要旨であります。議会からも引き続き、ウクライナの皆様への支援策については改めて提案していければと思います。
     それでは、自由民主党高岡市議会議員会を、今回代表としてという形になりますけれども、通告に従いまして一問一答方式による一般質問に挑戦してまいります。  といいますのも、2期目の4年間、一般質問の機会がなく、当時は「総括質問」と呼んでおりましたんですけれども、一問一答方式に至っては平成28年3月以来ということになるからであります。当局の皆様方にはスムーズな進行に忖度賜れば幸いであります。  3月定例会ですので、新年度にかける当局の意気込みを中心に、大きく5項目について質問してまいります。代表質問、他会派議員の一括方式による一般質問を含めて関連した質問もあろうかと思いますが、御容赦をお願いいたします。  それでは、1項目め、令和4年度当初予算(案)について7点質問します。  まず1点目、市長にお伺いをしたいと存じます。選挙公約104の具体策を基にし、当時、計画途上であった総合計画と現在進行中の取組、新たな検討への取組を整理された高岡を前へ進める具体策のロードマップの150の取組の4割強を予算化でき、また、既に実施あるいは拡充してきた取組を合わせると全体の7割強が動きを見せているとのことですが、自己評価をぜひお願いをいたします。 6 ◯市長(角田悠紀君) 福井議員から御質問いただきました点に関しまして、大前提として、私自身が選挙で市民に選んでいただいている身でございます。評価は自分でするものではなく、有権者である市民の皆さんにしていただかなければいけないと考えております。  その上でのお答えということを御容赦いただければと思いますが、令和4年度当初予算案は挑戦型の予算として提案をさせていただきました。あわせて、財政健全化緊急プログラムを1年前倒しで終了することで、結果として、市民の中にあった閉塞感を打破し、挑戦するための準備を整えさせていただけたものと考えております。  高岡を前へ進める取組につきましては、予算化することが目的ではなく、課題の解決に向けて動き出すことが大切だと考え、また、目的はあくまでも課題を解決することであります。今後とも、市民の皆様からの御意見を取り入れながら、私自身が市民のために必要と判断したものに関して、常に見直しを行い進化させていくことも必要だと考えております。様々な視点から着実に歩みを進めてまいりたいと考えております。 7 ◯21番(福井直樹君) 大変大人の答弁をいただいたと思っております。富山市長が公約の2割から3割しか予算化できなかったということですので、それを考えると私は及第点だと思っております。ロードマップの中には予算化が難しい取組も含まれると聞いておりますので、今後はその辺りも考慮していただきたいと思います。  続く2点目も市長に伺います。当初予算(一般会計)の伸び率プラス2.7%を市長は積極型と捉えておられましたが、その理由をお聞かせください。 8 ◯市長(角田悠紀君) 私自身、令和4年度の当初予算編成においては、前年度予算額との比較は意識しておりません。収支均衡を大前提といたしまして、必要な事業をしっかりと積み上げていくこととさせていただきました。その結果、新たに高岡を前へ進める事業として、例えばでありますが、保育料、副食費の負担軽減や不妊治療費の助成拡大のほか、市民協働型地域交通システムの導入支援など実証実験的な事業にも積極的に取り組むこととしたところであります。  伸び率イコール積極型と考えているものではなく、予算における事業を積み上げていく中で、今まで高岡市になかった取組を新規に実施または拡充したことを積極として捉えております。 9 ◯21番(福井直樹君) ということでありました。高岡を前へ進める上でもプラスに期待する市民は多いとも考えます。後で関連質問をします。  市長、ありがとうございました。  それでは、市長から前年度比較ということではないという話も伺った中ではありますけれども、3点目、総務部長に聞きます。コロナ禍にもかかわらず、市税収入をプラス6.1%と見込んでおられますけれども、予算編成時からウクライナ情勢という新たな不確定要素が加わりました。影響をどのように考えているのか、お示しください。 10 ◯総務部長梅崎幸弘君) 令和4年度の市税収入につきましては、令和3年度においてコロナ対策のために講じられた固定資産税の軽減措置が終了することや、個人・法人市民税におきましてコロナによる経済的影響が令和3年度予算編成時より弱まると予測し、増収を見込んだものでございます。  今般のウクライナ情勢による市税収入への影響につきましては、エネルギー・原材料価格の高騰に伴う企業業績の落ち込みにより法人市民税の下振れが懸念されるほか、この情勢が長期化した場合につきましては、景気の停滞、雇用情勢の悪化に伴いまして市税全般における収納率低下などが想定されるところでございます。 11 ◯21番(福井直樹君) 先行きは不透明という中で、市民生活の影響の拡大が顕在化しております。法人税など減少の懸念に加えましてトリガー条項の発動による地方揮発油譲与税、この辺りの減少の可能性もあります。しっかり注視していっていただきたいと思います。  次に、4点目、総務部長、土木費がプラスになったのは、いつ以来でしょうか。 12 ◯総務部長梅崎幸弘君) 土木費が前年度比で増となったのは、平成30年度予算以来の4年ぶりでございます。 13 ◯21番(福井直樹君) ありがとうございます。  4年ぶりということで、当然のように財政健全化緊急プログラム期間中はマイナス期であったということでありました。ありがとうございました。  それでは、5点目は都市創造部長にお伺いします。道路維持費道路新設改良費は前年度比マイナスでありますけれども、市民の命と財産を守るため、また市民からの要望に応えていくためにも土木費の、僅か0.4%とはいえ、プラスにかける市民の期待は大きいと考えますが、見解をお聞かせください。 14 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 道路等のインフラにつきましては、安全・安心な市民生活や活力ある産業経済活動における最も基礎的な社会資本でございまして、その整備、管理に対します市民の期待は非常に大きいものと認識してございます。  そのため、効率的かつ効果的に対応できますよう創意工夫を重ねるとともに、併せまして国の補正予算等も活用いたしまして、少しでも多くの市民の御要望にお応えしたいというふうに考えております。 15 ◯21番(福井直樹君) ありがとうございます。  ようやく春めいてきましたが、まずもって、今冬の除雪については昨年の反省を踏まえた改善がなされ、おおむね市民の印象はよかったものと思っております。職員や関係の皆様の御労苦に感謝を申し上げます。  さて、今ほどの答弁ですが、土木費はプラスだがそれほど期待してくれるなというようなことなのでありましょうか。赤阪部長からは、令和4年度当初予算案の質問にもかかわらず補正予算で頑張るとの意気込みもあったのではないかと思います。しっかり受け止めさせていただきたいと思います。  それでは、6点目、再び総務部長にお伺いします。「高岡を前へ進める」50事業、5億7,300万円を、「事業効果を十分に検証した施策・事業の再構築や事業手法の転換等の推進」と「事業の目標と終期を明確にした上で、「新しい高岡」の実現に向けた前例にとらわれない挑戦的な取り組み」に分けた場合の事業数と予算額についてお聞きします。また、その評価も併せてお願いをいたします。 16 ◯総務部長梅崎幸弘君) 高岡を前へ進める事業につきましては、全て事業の目的と終期を明確にすることを前提に提案を募ったところでございます。その上で、質問いただいた2つに分類、整理させていただきますと、1つ目の「事業効果を十分に検証した施策・事業の再構築や事業手法の転換等の推進」につきましては14事業、2億9,459万7,000円、2つ目の「「新しい高岡」の実現に向けた前例にとらわれない挑戦的な取り組み」といたしましては36事業、2億7,901万9,000円でございます。  各部局から提案があったもののうち、時代の変化に応じた施策となっているかなど、既存事業の手法や内容をしっかりと検証し改善を図るほか、未来を見据えた実証実験的な取組など、新たな事業につきましても予算案に盛り込むことができたというふうに考えております。 17 ◯21番(福井直樹君) 「「新しい高岡」の実現に向けた前例にとらわれない挑戦的な取り組み」が36事業、2億7,900万円ということでありました。評価も上々ということです。単純比較はできないものの、前年度予算の「未来に繋ぐ高岡新機軸」32事業、1億6,800万円に比べ増えており、前に進んでいる印象を受けます。  次の質問に移ります。令和4年度一般会計予算案680億円のうち、人件費、扶助費、公債費の義務的経費は50%を占め、市の裁量により使える経費は年々少なくなる状況に変わりはありません。  そこで7点目、総務部長財政健全化緊急プログラム期間に抑制してきた投資的経費について、当初予算の比較ではプラス21.8%と大幅増となっていますが、それぞれ前年度の3月補正予算を加算した際の比較はどうか、お示しください。 18 ◯総務部長梅崎幸弘君) 投資的経費につきましては、令和3年度当初予算と令和2年度3月補正予算の合計は71億1,000万円、令和4年度当初予算と令和3年度3月補正予算の合計は70億7,000万円でございます。ほぼ同額でございます。 19 ◯21番(福井直樹君) 前年度の資料にこの比較があったのでお聞きをいたしました。前年度は、国によるコロナ対策関連補正予算が多かったことを考慮すれば、ほぼ横ばいということであります。次の項目でまた触れます。  それでは、大きな項目の2項目め、令和4年度行財政改革についてのうち1項目め、財政健全化緊急プログラムについて6点質問をします。  1点目、総務部長に伺います。ほとんどの取組が目標を達成できた中で、公債費の平準化(目標マイナス7億円)だけが未達(マイナス3.7億円)に終わった要因は何だったのでしょうか、お示しをください。 20 ◯総務部長梅崎幸弘君) 財政健全化緊急プログラムにおける公債費の平準化等の項目につきましては、繰上償還を行うことで抑制できる後年度の公債費負担を効果額としているところです。  繰上償還は、借入契約上の借換え期日が到来するタイミングにおきまして、確実に償還財源が捻出できる場合のみ可能となるものであります。プログラム期間中におきましては、この要件に合致する機会が限られたことから、目標が未達成となったものでございます。 21 ◯21番(福井直樹君) 関連して2点目、総務部長、令和3年度の繰上償還見込み20.4億円は、過去何番目の規模なのか、お尋ねをいたします。 22 ◯総務部長梅崎幸弘君) 本市の一般会計におきまして、繰上償還20.4億円は、合併以降では過去最大の償還額となっております。 23 ◯21番(福井直樹君) それでは、そのことを可能とした理由とその評価を併せてお聞かせください。 24 ◯総務部長梅崎幸弘君) 今回の繰上償還につきましては、財政健全化緊急プログラムによりまして財政構造の改善が進んだことで中期的に安定した財政運営の見通しが立ったこと、そしてまた減債基金を計画的に積み増ししてきたことで実施が可能となったものでございます。  このことによりまして市債残高の減少が図られ、将来の公債費負担が軽減されるなど、持続可能な財政運営につながるものと考えております。 25 ◯21番(福井直樹君) 減債基金の積み上げなどで先行きに見通しが立ったとのことであります。次世代にツケを先送りしないという当局の姿勢を評価いたします。ただ、地域の要望に応える事業に回してもよかったのではないかという意見もあります。新年度はこの点を十分に考慮いただきたいと思います。  続いて、4点目も総務部長にお聞きします。市債残高が令和4年度で985億円と10年ぶりに1,000億円を切る見込みとなりました。前年度の計画では1,000億円を切るのは令和8年度であったと思います。4年も早めることができた理由と評価についてお尋ねします。 26 ◯総務部長梅崎幸弘君) 大きな要因といたしましては、国が令和3年度、4年度と臨時財政対策債の発行を大幅に抑えたことで、本市においても市債発行額の抑制につながります。また、今定例会に提案いたしました20.4億円の繰上償還によりまして、その分、市債残高が前倒して減少することによるものということであります。  本市の財政状況が従前の見込みよりも早期に改善するということは喜ばしいということでありますけれども、本市の市債残高につきましては、いまだ類似団体と比べますと高い水準でございます。今後も市債発行の適正管理に努めるなど、持続可能な財政運営のためのたゆまぬ努力を続けていく必要があるというふうに考えております。 27 ◯21番(福井直樹君) 類似団体と比べるとまだ高いというところでありますけれども、まずは市債残高1,000億円を切ったということは評価に値するのではないか。ただ一方では、これは通過点でありまして、市民1人当たりの借金はまだ59万円あるということでありますので、このことについては私ども議員も忘れてはならないと思っております。  どうもありがとうございました。  それでは、5点目を市長にお伺いをいたします。新年度予算を報道では、種まきとも言える実証実験、モデル事業、調査等が多いという印象を受けるとのことでありました。市長就任1年目として高岡を前へ進める具体策のロードマップ150の取組を具現化しつつ、安定した市政運営を重視されたものと私は理解しております。  ただ、種まきだけでは市民全体に伝わりにくいことも事実だろうと思います。代表質問の答弁では、補助金等を元に戻すことはできない、選択と集中、スクラップ・アンド・ビルドを基本に施策を推進するとのことでありました。  次の項とも関連しますが、高岡が変わった、市民一人ひとりが、財政健全化緊急プログラムが終了したと実感できる、具体的な対応を考えるべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 28 ◯市長(角田悠紀君) 新年度の予算編成に当たりましては、今ほど福井議員から種まきとの表現をいただきました。これは次の世代へとしっかりと引き継いでいける「持続可能な未来都市高岡」をつくっていかなければならないとの強い気持ちを持ちまして、市民一人ひとりが個性や能力に応じて何事にも挑戦できる基盤づくりのための事業を多く盛り込んだところであります。種を植えなければ芽は出ません。まず一歩目としてしっかりとこの種を植えることをやらせていただきたいと思いますし、またしっかり水をやり、いずれ大きな実りが得られるように努めてまいりたいと考えております。  また、代表質問に対しましてもお答えしたとおり、財政健全化緊急プログラム期間中に廃止や予算削減した事業につきましては、単にそのまま元に戻すのではなく、適正な評価を行い、費用対効果の高い施策への選択と集中を今後も図っていくこととしております。その考えの下、市民の挑戦や、本市の課題解決に積極的に取り組まれる各種団体の活動に対しましてはしっかりと向き合うことで、市民の皆様にとって市役所をより身近なものとしてまいりたいと考えております。  財政健全化緊急プログラムに一区切りがつきました。今後は市民の皆様とともにできるところから着実に始めることで、「高岡、変わったな」と思っていただけるように努めてまいる所存であります。 29 ◯21番(福井直樹君) ありがとうございます。力強い答弁をいただきました。  「市はお金がないからというのは財政健全化緊急プログラム前から聞いていた」と言う多くの市民もおられます。高岡が変わったと市民に実感してもらうための提案を我が会派としても続けてまいりたいと思っております。例えば、かつては春の風物詩であった道路の白線の引き直しなど、市民が安心して暮らせる地域づくりを推進するなど検討してみられてはどうでしょうか。  なお、報道以降、固定資産税についての問合せが来ていることも申し添え、次の質問に移ります。  この項最後、6点目として、再び総務部長、お願いいたします。代表質問で答弁いただいた令和4年度中に策定する次期高岡市行財政改革推進方針について、財政健全化緊急プログラムにおける高岡市財政健全化アドバイザー会議のような会議を設けて、取組事項の点検と必要となる取組事項の提言をいただくべきではないかと考えますが、見解をお伺いします。 30 ◯総務部長梅崎幸弘君) 財政健全化緊急プログラムの目標は達成されたものの、今後は収支均衡した財政運営を持続的なものとするための取組が重要と考えております。そのため、財政健全化緊急プログラムの取組で引き継ぐ必要のあるものにつきましては、令和5年度からスタートする次期の高岡市行財政改革推進方針に反映をさせていく予定としております。  この行財政改革推進方針の策定に当たりましては、各界の代表者や有識者などから成る行財政改革市民懇話会において行財政改革全般における幅広い御意見をいただくこととしておりまして、この懇話会の中で財政健全化緊急プログラムの成果、課題、そういったものの検証を行いながら、今後継承していく事項につきましても検討してまいりたいと考えております。 31 ◯21番(福井直樹君) 財政健全化緊急プログラムの終了1年前倒しについては、苦渋の決断をされた高橋前市長やアドバイザー会議の小西座長に報告されたものと思いますけれども、さぞかしお喜びになっておられたことではないかと推察をいたします。  誤解のないように申し添えますと、決して行財政改革市民懇話会で駄目だと言っているわけではございません。より専門的に、より客観的に評価できる組織での検討も考えてはとの提案でありました。ありがとうございます。  次に、2項目め、公共施設再編の取組について3点質問をいたします。  まず1点目、総務部長に伺います。財政健全化緊急プログラムで公共施設管理コストは、目標マイナス6億円に対しマイナス6.9億円の達成見込みとなりました。また、公共施設再編計画における総延べ床面積の削減目標に対する進捗率も31.41%と順調に推移しています。  このことは、「財政が厳しいから」との言い訳により、公共施設再編が進んだ側面もあると考えますが、見解をお伺いいたします。 32 ◯総務部長梅崎幸弘君) 公共施設再編の取組に当たりましては、今後の社会情勢を踏まえ、本市が将来にわたり必要な施設を維持していくために公共施設総量の適正化が必要であるということは、地域住民や関係団体の方々に御理解をいただきながら進めていくことが重要と考えております。  このため、各施設の担当部局においては、積極的に関係者に説明する機会を設け、再編の必要性について十分御議論、御理解をいただきながら取り組むよう努めているところであり、今後も同様の姿勢で取り組んでまいります。 33 ◯21番(福井直樹君) この点につきましては、さきの一般質問で他会派の議員からも指摘があり、また同僚議員にも同じ意見の方がおられた関係から確認の意味で質問をさせていただきました。  続いて、2点目、総務部長、公共施設等総合管理計画を今月にも見直すとのことですが、その狙いについてお伺いいたします。 34 ◯総務部長梅崎幸弘君) 高岡市公共施設等総合管理計画は、将来の施設更新費用を踏まえながら公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するために平成28年3月に策定をいたしました。  今般の見直しにつきましては、総務省からの要請に対応し、計画策定から一定期間が経過したことを一つの区切りとして計画の更新を図るものであります。主な内容といたしましては、今後の施設更新費用シミュレーションの更新、それから再編計画の取組実績の追記、そういったことを行うこととしております。 35 ◯21番(福井直樹君) この項最後、3点目、また総務部長であります。計画期間の短期が新年度に終わる公共施設再編計画の見直しスケジュールと新たな目標を設定する考えについてお尋ねをします。 36 ◯総務部長梅崎幸弘君) 公共施設再編計画は、平成30年度の計画策定時から再編の取組が一定程度進み、令和4年度末で計画期間の短期が終了するために、令和4年度中に外部の有識者等の意見も伺いながら見直す予定としております。  再編計画の取組において目標としております削減面積につきましては、令和17年度までの計画期間の中で実現を図るものでございます。現時点で目標の見直しは考えておりませんが、今後、計画の進捗状況、人口推移、財政の見通し、施設総量の変化、そういったことを踏まえ、見直しの必要性が生じた場合には適切に対応してまいりたいと考えております。 37 ◯21番(福井直樹君) 再編計画、20年間の長期計画であります。きちんと外部意見を聞きながら、目標達成に向け引き続き御努力をいただきたいと思います。  梅崎部長、何度も答弁いただき、ありがとうございました。  次に、大きな3項目めとして、セリオタウン構想について2点質問をいたします。  まず1点目、産業振興部長にお伺いします。令和2年度から3か年計画でフロアを充足するとしたセリオタウン構想の進捗状況についてお示しください。 38 ◯産業振興部長(福田直之君) これまで、eスポーツ常設施設のTakaoka eParkをはじめ、飲食を扱う3店舗が開業いたしましたほか、高岡地域地場産業センター及び県消費生活センターの移転、オタヤ子ども広場や御旅屋セリオ・マルチスペースの運営など、機能の充実が図られてまいりました。  今年度におきましても、旅行代理店や土産店の退店はあった一方で、飲食店とマンションのモデルルームの入居に加え、現在も新型コロナワクチンの集団接種会場としての活用がなされておりまして、一定の進捗が見られている状況にございます。 39 ◯21番(福井直樹君) 若干受けている印象とは違いますが、コロナ禍の中健闘しておられるということなのでありましょう。取りあえずありがとうございます。  それでは、2点目は市長にお伺いをいたします。同僚議員の質問とも関連しますけれども、中心市街地活性化に向けた新年度の各種取組、これを評価いたします。  ただ、人が歩いていない場所での起業などの挑戦には限界があると私も思います。これまで我が会派は、セリオタウン構想の進捗を見守りつつ、大和のような大規模商業施設の誘致は難しいのでは、であるならば、職員550人ほど──会計年度任用職員は含みませんけれども──あるいは市役所を訪れる市民の方々が往来することで、少なくとも平日のにぎわいづくりには寄与できるのではないかと移転を提案してきたわけであります。  新年度、本庁舎の整備方針、改修か新築か移転の比較を検討されるということですが、御旅屋セリオが充足できれば私どもも提案を引っ込めることができるわけですので、そのことを踏まえまして、御旅屋セリオに人を呼び込む核となる施設を誘致するなど、充足に向けての意気込みを市長にお伺いをいたします。 40 ◯市長(角田悠紀君) 今ほど部長からも答弁がありましたが、一定程度というような話がありましたが、私自身の認識としては、このコロナの影響等により大変厳しい状況にあると感じております。オタヤ開発株式会社では引き続き、地元経済界や関係団体などと連携を図りながらテナントの誘致を進めているところではありますが、依然厳しい状況にあると感じております。  本市といたしましては、新年度予算に提案中のまちなかスタートアップ支援事業、これを通じて、御旅屋セリオを含む中心市街地での起業、創業を強力に推し進めるとともに、定期マーケットの開催や空き店舗調査、開業支援などの事業と組合せをしていくことで御旅屋周辺エリアの期待値を高め、また、起業しやすく起業したくなる、そんな環境づくりにも努めてまいりたいと考えております。  意欲ある市民の皆様の新たな挑戦によって人やにぎわいを呼び込み、御旅屋セリオとその周辺の活性化が図れるよう全力で取り組んでまいる所存でありますが、さきに申し上げたとおり、大変厳しい状況であります。ぜひとも福井議員をはじめ27名の議員の皆様方それぞれのお持ちの人脈、ぜひともお貸しいただきまして、どうか皆様方、一緒に積極的な誘致に御協力をいただければ幸いであります。よろしくお願いいたします。 41 ◯21番(福井直樹君) 市長と同じ見解であり、ほっとしております。御旅屋セリオがこの4月で築28年の建物という事情もあり、すんなり移転というわけにもいかないという意見があると仄聞しています。コロナ禍で発揮が難しい面もありましょうが、ぜひ充足に向け、市長持ち前の発信力と行動力、大いに発揮いただきたいと思います。  次に、4点目の大きな項目、県との連携強化について、同僚議員が質問した警察署関連を除いて4項目について質問をいたします。  昨年の7月4日、角田市長が当選された際に真っ先にお祝いに駆けつけられたのは新田知事であったとお聞きをしております。私も議長として公務で市長と御一緒させていただく中で、知事と市長とは仲がよく、いろいろ相談できる間柄ではないかと思っておりました。報道機関の方にも聞いてみましたが同様の意見、私の勝手な思い込みではないことを紹介しつつ、さらに小矢部市出身の石川県知事が誕生されたことで北陸3県の連携強化も期待されるところで、この項の1点目、富山県産業創造センター(高岡テクノドーム)別館について質問をします。  まず、産業振興部長にお伺いします。本施設は、市民会館の本格整備までの代替施設になるとの市民の期待は大きいわけであります。今般、県の方針決定により開館見込みが令和6年度となりましたが、どのように受け止めておられますか。お聞かせください。 42 ◯産業振興部長(福田直之君) 高岡テクノドーム別館の整備につきましては、昨年4月に基本設計が公表されまして、今年度は民間活力導入可能性調査を実施されたところでございます。これまで県では、本市を含め県西部の経済界や関係団体の意見も十分に踏まえて御検討いただき、テクノドームが地域産業経済の振興に資する拠点となるよう御尽力いただいたことは、大変ありがたく感じているところでございます。  引き続き、北陸新幹線の敦賀開業を見据え、できる限り早期の整備に努めていただくとともに、整備後の効果的な施設の活用と円滑な運営についてお願いしてまいりたいと考えております。 43 ◯21番(福井直樹君) ちゃべちゃべと他を例に挙げて申し訳ありませんが、県武道館が2年遅れの開館、新川こども施設は新年度に調査を始めるということを考えると、今ほどありましたとおり、北陸新幹線敦賀開業の令和6年度に開館が決まったことに安堵をしております。高岡選出の県議団の頑張りもあったものと推察しますが、引き続き県とは適時適切な情報交換をお願いをいたしたいと思います。  続いて、2項目め、35人学級への対応と将来の学校再編統合計画について、しつこいようですが、県との連携強化という視点で3点質問します。  1点目、教育長に伺います。県知事の選挙公約により、国よりも2年早まった35人学級対応事業について、教員増への対応は県が行うとのことでありますけれども、教室増に伴う市への支援に関する県の考えをお聞きします。これは昨日の県議会での知事答弁を踏まえての内容になろうかと思いますが、確認の意味でよろしくお願いをいたします。 44 ◯教育長(近藤智久君) 県においては、教室増に伴ってこの教室を確保するための増築あるいは改修の費用負担につきましては、これまでと同様に、設置者である市町村が国の補助制度を活用して整備するというこの枠組みを維持するという考えでございました。
     本市といたしましては、これまでも35人学級化に伴います施設の増築あるいは改修等に対しては、この支援を県に対して要望してきているところでございまして、今後も引き続き強く要望をしてまいりたいと考えております。 45 ◯21番(福井直樹君) ありがとうございます。  同僚議員の高岡市教育将来構想検討会議で議論をすべきではないかという質問に対し教育長は、「県において令和5年度までに教室を確保する必要があるとされており、通学区域の見直しと併せて検討することは困難」との答弁をいただいたところであります。  子供が安心して学べる環境を確保することは、我が会派としても大賛成であります。もう少し検討の時間があればさらによい答えが見つかるかもしれないという思いから、2点目も教育長に伺います。通学区域の弾力化など地域との調整等には時間がかかります。県に期限の延長についての特例措置を求める考えはありませんか。 46 ◯教育長(近藤智久君) 県においては、令和5年度までに小学校全学年で35人学級を導入する方針が示されておりまして、他市町村が実施する中におきまして本市だけが実施をしないということについては、保護者、地域からの理解はなかなか得られないのではないかと考えているところでございます。  教育委員会といたしましては、この35人学級の導入に対応して教育水準の向上に努めてまいりたいと、このように考えております。 47 ◯21番(福井直樹君) それでは、3点目も教育長に伺います。昨年の3月定例会、角田市長の市議会議員としての最後の一般質問で、「学校再編は常に10年後を見据えた計画とすべき」と、大変含蓄に富んだ提案をされておられます。また、今次の代表質問答弁で教育長は、「令和2年2月に策定した再編統合計画に含まれていない6中学校区についても意見を聞く機会を設ける」と前向きな答弁されました。  これらのことを踏まえまして、将来の小中一貫教育に向けては、スピード感を持って検討すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 48 ◯教育長(近藤智久君) 令和2年2月に「今後10年を見据えた高岡市における小中学校の配置について」を策定いたしまして、学校の再編統合を進めているところでございます。まずはこれを着実に進めてまいりたいと考えております。  一方で、代表質問の折にもお答えしましたが、今回の再編対象となっていない中学校区につきましても、方針決定後から児童生徒数の推移あるいは地域の状況などが変化してきておりますことから、改めて地域の方々の御意見を聞くことも大切と考えておりまして、そうした機会を設けることについてもしっかり検討してまいりたいと考えております。 49 ◯21番(福井直樹君) 近藤教育長、ありがとうございました。  会派視察させていただいた木津小学校、1階に6年生と1年生のクラスが隣り合わせでありました。普通は同じ学年の教室が隣り合わせであります。野村小学校では特別支援学級が県内一多い7クラス、まだ増えるということだそうです。コロナ禍の中、対応いただきました先生方に、改めてこの場を借りて御礼申し上げます。  35人学級対応だけでは足りないのではないかとの思いもしたところで、検討できることは最大限行ってほしいとお願いをして、次の質問に移ります。  次の3項目め、新型コロナウイルスに対する支援策について2点質問します。  1点目、産業振興部長に伺います。第5波における高岡市新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金について、飲食店数及び協力額の実績をお示しください。 50 ◯産業振興部長(福田直之君) 高岡市新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金の実績につきましては、支給件数で801件、金額は1億600万円でございます。 51 ◯21番(福井直樹君) 2点目も産業振興部長、本当にしつこいようですけれども、県独自の飲食店向け支援策を、県に改めて検討するよう働きかける考えはありませんか。 52 ◯産業振興部長(福田直之君) 先般実施されました「ワンチームとやま」連携推進本部会議の場におきましても、市町村側から県に対しまして飲食店等への新たな支援を求めましたほか、県と本市の担当部局におきましては、常日頃より情報共有を図る中で飲食店の状況や店主の生の声をお伝えするなどしているところでございます。  今後とも、市といたしまして、現場に近いところの意義を踏まえまして、市井の声を客観的かつ適正に県へお届けすることで飲食店等の安定した経営につながるよう働きかけてまいりたいというふうに考えております。 53 ◯21番(福井直樹君) 第5波の協力額の実績約1億円とお伺いをいたしました。独自の支援策については改めて補正予算等で議論してまいりたいと思います。  福田部長、ありがとうございました。  それでは、4項目め、JR城端線・氷見線のLRT(次世代型路面電車システム)化等の検討について2点質問します。  まず1点目、市長政策部長に伺います。当市と他の沿線市、JR西日本、県の役割分担を改めてお聞かせください。 54 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 県、沿線市及びJR西日本で構成いたします城端線・氷見線LRT化検討会では、両線のLRT化など持続可能な新しい交通体系について検討しているところでございます。  御質問にございました検討に当たっての役割でございますが、沿線のまちづくりを担う各沿線市、城端線、氷見線の運行を担うJR西日本、そして沿線エリアを含む広域的な地域交通政策を担う県が連携いたしまして、それぞれの視点から意見を交わしながら議論を進めているところでございます。 55 ◯21番(福井直樹君) 2点目も同じく市長政策部長に伺います。この件については呉西の関係市とスクラムを組みながら、交通の結節点である本市としてリーダーシップを発揮する必要があると考えます。そして何よりも県と連携強化し、議論を加速化する必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。 56 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 検討会では、これまでの議論や調査結果を踏まえまして、両線の未来に向けて幅広く議論していくため、新年度、LRT化以外の新しい交通体系についても調査などを行いまして、メリット、デメリットを比較しながら検討を進めることとしております。  本市といたしましては、今ほど御意見ございました県、併せて沿線市、JR西日本、こういった構成団体とも連携しながら、LRTをはじめとする新しい交通体系の実現可能性を検証いたしまして、将来を見据えた両線の持続可能な交通体系の在り方について議論を進めてまいりたいと考えております。 57 ◯21番(福井直樹君) 先ほど紹介ありました、県議会で「ワンチームとやま」連携推進本部会議の県内15市町村のビジョンや課題についての質問に対して、知事から富山市しか紹介されなかったとのことでありました。  そのことも踏まえまして、最後の大きな5項目め、職員の意識改革と本市のビジョンについて4点質問します。  まず1点目、市長にお伺いします。平成12年施行の地方分権一括法によって、国と地方自治体の関係が変わってまいりました。市職員には、政策実現のための条例制定など高い法務能力が求められるようになったと伺っております。それ以来22年がたった今、市長は改めて職員の意識改革に御尽力をされています。  そこで、市長による「市民に役立つ所を目指して」進めておられる職員の意識改革、どの程度進んでいると思うか、お聞かせください。 58 ◯市長(角田悠紀君) 今ほど御紹介いただきましたとおり、「市役所が市民に役立つ所」となるためには、市職員が市民の方々から信頼されなくてはならないと考えております。そのためにはまず、当然のことではありますが、「挨拶をしっかりすること」、これをモットーに、様々な会議や朝の庁内放送等で職員に挨拶の重要性を呼びかけてまいりました。  挨拶はもちろんのこと、お客様目線に立った気配りが職員一人ひとりに着実に根づいてきていると実感していたところに、先日、職員による市民への暴行という絶対にあってはならない事件が起きてしまいました。改めて、被害者の方、また市民の方々に深くおわびを申し上げたいと存じます。  今回の件を受けて、職員の意識改革につきましてはいま一度、改めて原点に立ち返らなければならないと自覚をいたしたところであります。新年度、接遇研修の強化はもちろんのことでありますが、職員と私が直接向き合い話す機会を設ける、このような研修を行うなど、今まで以上に私と職員との意識の共有に努め、市民の方々から信頼され、そして市民のためになる政策を企画し実行できる市役所、「市民に役立つ所」を目指してまいります。 59 ◯21番(福井直樹君) 挨拶は、職員であれ議員であれ、人として最低限のマナーであるとも思います。その上で、職員の皆様方には高い立案能力を持って、市長の、できるできないではなく、どうすればできるか考える組織へ自ら変わっていただく、このことを期待したいと思います。  市長、ありがとうございました。  続いて、2点目、市長政策部長にお伺いします。市長交代で総合計画第4次基本計画に大きな変更はなかったことは市政の継続性を考えると安堵しております。市長交代に伴い新たに取り入れた視点をお伺いをいたします。  本質問は12月定例会の代表質問で聞いたところですが、答申を受け本市ホームページにアップされたことから、確認をさせていただきます。 60 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 総合計画第4次基本計画では、人口減少、少子・高齢化が進む中にあっても、20年、30年先を見据えまして新たな時代の潮流を取り入れ、変革に挑戦しながら市民生活や地域経済の好循環を創出していくことで、次の世代からも共感を得るまちづくりを進めることとしております。  そのため、第4次基本計画では、新たに全ての政策分野におきまして、「持続可能」という視点を持って取り組むことに重点を置くことにしたところでございます。 61 ◯21番(福井直樹君) JCI(国際青年会議所)でSDGsの委員長をしておられた角田市長にとって、持続可能な開発目標である「地球上の誰一人取り残さない」との誓いがベースにあるんだろうと思います。その視点は、本市では令和2年度当初予算の「持続可能な「みらい・たかおか」を創造する変革・挑戦予算」から取り入れておられます。しっかり市政のバトンはつながれているということと思います。  3点目、市長政策部長、市が目指すビジョンは、総合計画の「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」なのか、市長の掲げられる「持続可能な未来都市高岡」なのか、市民に分かりやすく伝えるためにも整理したほうがよいのではと考えますが、見解をお聞きします。 62 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 総合計画基本構想で掲げます、今ほど議員からも御紹介がありました「豊かな自然と歴史・文化につつまれ 人と人がつながる 市民創造都市 高岡」、これにつきましては、基本構想を策定いたしました平成29年からこの構想期間の10年間で目指すまちの将来像のイメージをお示ししているものでございます。  「持続可能な未来都市高岡」につきましては、新年度からスタートする第4次基本計画で、先ほどもお答えしたように、重点に置きます持続可能という視点に立った、将来に向けた長期的なビジョンでございます。20年、30年先も全ての世代が豊かで暮らしやすいまちをつくっていく、そういった本市の姿勢と、将来にわたって持続可能で進化し続ける高岡のまちの在り方、こういったものを示すものでございます。 63 ◯21番(福井直樹君) ぜひ、策定時に考慮されていなかったのであろう新型コロナウイルス感染症で変貌した社会動向の視点が、この辺り、今後行われる市民アンケートの中からの声も反映いただき、よりよい基本計画にブラッシュアップいただくことを要望しておきたいと思います。  鶴谷部長、ありがとうございました。  それでは、私からの最後の質問となります。任期期間中、本当に前例のない対応に忙殺されておられました福祉保健部長に伺います。知事は、県民の幸福度「ウェルビーイング」を高めるため、幸福度を高める指標を設定するとのことで、県議会でも盛んに議論がされています。  そこで、市の目標である「子育て満足度日本一」について、その達成度を見える化するため、指標を設ける考えはないか、見解をお聞きします。 64 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 「子育て満足度日本一 すべての子どもと子育て家庭に愛情と喜びがあふれるまち」、これは第2期高岡市子ども・子育て支援事業計画の基本理念に、本市が目指す理想の姿として記載しているものでございます。  本計画では、計画の質的な成果を客観的に評価、点検するため、病児・病後児対応型実施施設数や放課後児童クラブの受入れ児童数、産後ケア事業所の数など36項目の評価指標を設定、公開することで見える化に努めております。加えて、本計画の効果的推進に向けて事業や施策の参考とするため、毎年、高岡市にお住まいの子育て世代の保護者を対象に子育てに関するアンケート調査を実施しております。  計画を効率的に推進するため、PDCAサイクルに基づき、これらの指標の進捗状況について効果を検証し、見直しを図ることとしております。引き続き、子育てを社会全体で支援していく環境づくりに取り組んでいくことで、若い世代が子供を産み育てるまちとして高岡が選択されるような好循環をつくりたいと考えております。 65 ◯21番(福井直樹君) 川尻部長、ありがとうございました。毎年、アンケートを取っておられるとのことですので、途中経過を見える化することも今後検討いただければと思います。  最後に、この3月末をもって一線を退かれる議会参与の皆様に感謝を申し上げ、今後ますますの御活躍を祈念申し上げて、私の質問を終えます。  ありがとうございました。 66 ◯議長(坂林永喜君) 福井直樹君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 67 ◯議長(坂林永喜君) 9番 筏井哲治君。       〔9番(筏井哲治君)質問席へ〕 68 ◯議長(坂林永喜君) 筏井哲治君の質問時間は11時59分までです。  9番、どうぞ。 69 ◯9番(筏井哲治君) 自由民主党未来創政会の筏井哲治でございます。  3月定例会も折り返しを迎えました。本日まで多くの議員さんからたくさんの質疑、質問がありました。私も2年ぶりに一問一答方式に立たせていただくことになりました。せっかくの一問一答方式ということですので、ちょっと細かいところとか、あるいは提案型の質問をさせていただきたいなというふうに思っております。  それでは、通告に従いましてお伺いしてまいります。  まず1点目は、おとぎの森公園、高岡古城公園の在り方についてお聞きしたいと思います。  まず、おとぎの森公園についてお聞きしてまいります。  おとぎの森公園は、私も子供が小さいときによく連れて遊びに行った、そういった場所であります。市民の憩いの場所になっていますけれども、このおとぎの森公園の年間来場者数はどのくらいでしょうか。都市創造部長にお伺いいたします。 70 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) おとぎの森公園の来園者数につきましては、年間約60万人でございます。  とりわけ、行楽シーズンの中でも5月と10月につきましては、バラが見頃を迎える時期でもございますことから来園者が多くなる傾向にございます。 71 ◯9番(筏井哲治君) 60万人も来られるという大変人が集まる、そういった公園になっているということなんですけれども、これだけの公園にするためには、日々の公園管理やいろんな創意工夫があって60万人のお客さんが来られる、そういう公園になっているのかなというふうに思います。  もちろん公園を管理するには経費がかかると思います。おとぎの森公園に係る年間の維持コストについて、続けてお伺いいたします。 72 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 直近の令和2年度でございますけれども、約6,700万円でございます。 73 ◯9番(筏井哲治君) 6,700万円というコストをかけてすばらしい公園が運営されているということですね。  先ほど部長のほうからも言及いただきましたけれども、バラが見頃の頃にはたくさんのお客さんが来られるということで、実はこのおとぎの森公園というのはバラが大変見事な公園であります。  そのバラなんですけれども、おとぎの森公園でどのぐらいの品種数、それから本数、栽培されているのかを続けてお伺いいたします。 74 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 現在、おとぎの森公園にございますバラの品種の数は約110種、本数は約700本でございます。 75 ◯9番(筏井哲治君) 公立の公園で110種、700本のバラが栽培されているということで、これは本当になかなかないんじゃないかなというふうに思います。  特にバラの栽培といえば、何となく栽培が難しそう、管理が大変そうという、そういったイメージがあります。おとぎの森公園では、そういった難しそうなこのバラの栽培のノウハウを持っているのかなというふうに思います。  そういったノウハウというのは市民に提供できるものでもあるのかなというふうに考えているんですけれども、続けて部長にお伺いします。これまでのバラに関する取組をお聞かせいただけますでしょうか。 76 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) バラの見頃を迎えます5月と10月につきましてはバラ展を開催しておりまして、あわせまして、高岡バラ会様の御協力をいただいて、ミニアレンジ教室でございますとかバラのコンサートなどが行われております。さらに、今ほどもお話ございましたけれども、栽培に関しましては、年4回、バラ作り講習会を開催しているところでございます。  今後とも、より多くの方々にバラを楽しんでいただけますように取組を充実してまいります。 77 ◯9番(筏井哲治君) ありがとうございます。  バラ展、それからバラの講習会、こういったことを市民の方々向けに行われているというのは大変すばらしいことだなというふうに思います。  ちなみに、せっかくそういったワークショップであったりとかイベントで人がたくさん来られているということですので、その場で興味を持ったら、バラ、買えたらいいんじゃないかなというふうに思うんですね。  そこで続けてお伺いしたいと思うんですけれども、バラの苗とか切り花とか、そういったものを販売できるように事業者さんに働きかけてみたらどうかなと思うんですけれども、見解をお伺いします。 78 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 今、議員御提案のバラを含めまして花苗の販売等につきましては、品種の開発に関します権利のほうの観点から一定の制限がございます。そうしたことから、販売、取扱いが可能な業者様に対しまして、花と緑の総合展でありますとか、あるいはフリーマーケット等の開催の際に併せまして参加を呼びかけてまいりたいと考えております。 79 ◯9番(筏井哲治君) バラの品種は権利がしっかりと守られているということで、おとぎの森公園で作ったからといって、それを切って売るというのはやってはいけないという、そういった法律で定まっているということですので簡単ではないと思うんですけれども、バラに興味を持たれた方やぜひ栽培してみたいという方の要望に応えられたらいいのかなというふうに思います。  おとぎの森公園では美しいバラを鑑賞できるわけなんですけれども、花よりだんごではありませんが、やっぱりお花を見ながら飲食したいなというふうに思うのがやっぱり人ではないかなというふうに思います。おとぎの森公園、いい場所なので、バラを生かしたおしゃれでスタイリッシュな、そんなカフェとかレストランを運営する事業者を募ってみたらいかがかなと思うんですけれども、続けて部長にお伺いします。 80 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 公園利用者の皆様からは、カフェなどの飲食施設の設置を求めるという声を多数お寄せいただいております。そのことから、民間の参入を前提といたしまして、議員より今ほど御提案ございましたけれども、バラに限らず花と緑の拠点にふさわしい施設となりますように誘致に努めてまいりたいというふうに考えています。 81 ◯9番(筏井哲治君) バラに限らず、ぜひ誘致をお願いしたいなというふうに思います。  千葉県八千代市に、日本を代表するバラ園「京成バラ園」というところがあります。私も昔、千葉県に住んでおりましたのでその当時はよく京成バラ園に行っておりました。  すごくたくさんのお客さんでにぎわう、そういうすばらしい場所だったんですけれども、おとぎの森公園には、この京成バラ園で生み出された品種もたくさん栽培されています。本数は京成バラ園にはかなわないかもしれませんが、時間とお金、多大な労力をかけてバラを育ててきたおとぎの森公園です。これは一朝一夕でまねできるものではありませんので、高岡の隠れた強みかなというふうに思います。  そこで、バラに親しめる公園としておとぎの森公園をブランディングしてはどうでしょうか。これはぜひ市長にお伺いしたいと思います。 82 ◯市長(角田悠紀君) 筏井議員御指摘のとおり、おとぎの森公園はバラに親しめる公園として市民に広く定着して、高く評価をいただいているところであります。園内を彩るバラは、高岡バラ会の皆様の御協力を得て大変美しく管理できており、来園される皆様も楽しんでおられますし、私もプライベートで拝見することもあります。  これまで、情報発信ツール、活用してバラの魅力を県内外に広く発信してまいりましたが、今年の春のバラの見頃から、今若者に人気のインスタグラム、こちらを活用させていただきまして魅力を配信してまいりたいと考えております。  また、令和4年度は当公園の魅力向上計画を策定することとしておりまして、市民や民間からの提案を積極的に反映しながら、バラを楽しめる公園としてのブランディングの強化にも努めてまいりたいと考えております。 83 ◯9番(筏井哲治君) ありがとうございました。  若者に人気のインスタグラムということで大変楽しみにしておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。  おとぎの森公園には子連れのお父さん、お母さんだけではなく、犬を連れたお客さんもよく来られています。とはいえ、子供が走り回りながら犬も走り回るということでなかなかちょっと気を遣うのかなと思うので、ここはいま一度、都市創造部長にお伺いしようと思うんですけれども、犬を自由に遊ばせられる環境を整備してはと思いますが、見解をお伺いします。 84 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 多くの愛犬家の方にも御利用いただいておりますことから、犬が利用可能な芝生のエリアというものを確保するなど、ペット連れの方々にも利用しやすい環境づくりに努めておるところでございます。
     ただ一方で、動物が苦手な方でありますとか、動物との共有を心配される利用者の方も多数いらっしゃるということもございますことから、既存の施設機能を変更いたしましてペットの利用に限定してということについては難しいというふうに考えております。このため、ドッグランなどの環境整備につきましては幅広く御意見を伺いながら、公園の隣接地はもとより市内全域におきまして、民間の活力を活用することを前提にしながら検討してまいりたいというふうに考えております。 85 ◯9番(筏井哲治君) ドッグランは全国どこでも人気のスポットになっていまして、公共でやらず、確かに民間でやってもたくさんのお客さんが来られるかもしれませんね。そういった意味では、おとぎの森公園としてはこれまで一生懸命工夫をして犬を連れたお客さんのために頑張ってこられておりますので、これからも何とか頑張っていただきたいなというふうに思っております。  おとぎの森公園については最後の質問となりますけれども、おとぎの森公園の脇をバスが通っていくんですけれども、おとぎの森公園にはバス停がないんですね。最寄りのバス停はありますけれどもバス停はないということで、時刻表とか路線図を見ても「おとぎの森公園」という表記はないと。せめて括弧書きでもいいから、ここがおとぎの森公園というふうに分かればいいんじゃないかなというふうには前々から思っていたわけなんですけれども。  市長政策部長にお伺いいたします。せっかく高岡が一生懸命整備してきた公園ですので、最寄りのバス停の名称に「おとぎの森公園」と入れるようにバス事業者さんに働きかけるということは、見解をお伺いしたいと思います。 86 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) バス停の名称変更について御提案をいただいたものと受け止めております。各バス停やターミナルでのこういったものについては、表示変更だけではなく、乗換えアプリなどを含めた関連サイトの情報修正のほか、最寄りの施設や事業者の方々など民間の方々を含めて、ホームページあるいはパンフレットなどの印刷物などへの影響も考慮する必要があろうかと考えております。  そういった意味で、議員の御提案の趣旨は、おとぎの森公園の利用促進やPRに向けた取組を進めてほしいということだと受け止めております。私どもといたしましては、公園の魅力発信や来園の動機づけとなるよう車内アナウンスで施設紹介などをしていただけるよう、こういったことも含めてバス事業者の方に相談してみたいというふうに考えております。 87 ◯9番(筏井哲治君) 車内アナウンスだけでもぜひ進めていただきたいなというふうに思います。  続きまして、高岡古城公園についてお伺いをしてまいります。  古城公園といえば有数の桜の名所でありますけれども、まずは都市創造部長にお伺いします。高岡古城公園の中にある桜の品種と本数はどのぐらいでしょうか。お伺いいたします。 88 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 現在の品種の数は18種類、約1,800本ございます。 89 ◯9番(筏井哲治君) 18種類もあると、しかも1,800本という、本当に名所と言われるに足る本数が古城公園にはあるなということだと思います。  そういう中で、寿命が近づく桜が増えてきているというふうにもちょっと聞いているんですけれども、新たな桜の植樹あるいは植え替えなども考えていかなくちゃいけないかなというふうに思うんですけれども、都市創造部長の見解をお聞かせください。 90 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 令和4年度には園内の樹木の現地調査を実施しまして、今後の計画的な樹木管理を進めるための行動計画を策定したいというふうに考えております。この計画に基づきまして、園内の樹木の剪定や伐採などを行う中で桜の植え替えにつきましても取り組みまして、桜の季節をはじめ四季を通じて多くの方々に、歩いて楽しい、訪れてみたいと思われるような公園づくりに努めてまいります。 91 ◯9番(筏井哲治君) 古城公園は桜のすばらしい公園ですが、歴史と文化に触れられるすばらしい公園でもあります。そして都会の真ん中にある、まさに都市型公園で、個人的にはニューヨークのセントラルパークにも勝るとも劣らない、そういった公園ではないかなというふうに思っております。  セントラルパークの中にはメトロポリタン美術館という立派な美術館があります。高岡古城公園には高岡市立博物館という立派な博物館がございます。  この博物館について市長政策部長にちょっとお聞きしたいと思うんですけれども、高岡市立博物館の来場者数はどのぐらいでしょうか。 92 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 博物館の来場者数でございますが、コロナ禍前の令和元年度は6万人を超えておりましたが、直近の令和2年度では3万3,960人、そして3年度につきましては、2月末現在でございますが3万1,860人となっております。 93 ◯9番(筏井哲治君) 多いときで6万人来られていたということで、話をお伺いすると、県外から史跡を求めてその歴史的な文化を見に古城公園に来られ、そして博物館に来られる方も多いというふうにお聞きしております。  この博物館の裏手に松聲庵というお茶室があります。春と秋には呈茶会が行われていまして、私も何度かお手伝いをさせていただいております。時にはこの博物館で所有されている、市民から御寄附いただいた道具を使ってお抹茶を出すという大変すばらしい取組をされておりますし、そのお道具は展示もされているということで、実はそういった大変粋な取組をやっているのがこの博物館なのかなというふうに思っております。  高岡は県内でも有数の茶道が盛んな地域であります。  4点目としてお伺いしたいんですけれども、この高岡市立博物館で所蔵している茶の道具、こういったものを市民に有料で貸出しなどはいかがかと思いますが、市長政策部長に見解をお伺いします。 94 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 今ほど博物館の取組について御評価いただきまして、ありがとうございます。  博物館のほうでは、今ほど議員からも御紹介がありましたが、松聲庵で使用してほしいとのお申出をいただいて釜や茶わんなどを所有しているわけでございます。いずれも茶道関係者の方々や茶わんの制作者などから御寄附をいただいたものでございます。議員からもございましたが、博物館で開催しております呈茶の会で大切に活用させております。  これらの貸出しということで御提案をいただきましたが、ちょっと課題という点も整理していかなければならないなということは考えておりますが、お話があればその都度、個別に御相談に応じてまいりたいと考えております。 95 ◯9番(筏井哲治君) ありがとうございました。  お茶の道具は大変扱いが難しいので簡単に貸出しというふうにはできないのは重々承知しておりますけれども、逆にそのような貸し出してもいい、ちゃんとした相手であれば、何とかそういうふうに市民から寄附いただいたものを使えるようにしていただけたらありがたいのかなというふうに思っております。  結果的に今、高岡市内でも大切な、貴重な道具が簡単に、知らぬままに捨てられていったり、あるいは安値で売られていってしまうということを本当によく聞きます。そういったものを、救済という意味ではありませんが、博物館で何とかそれを助け、そしてまた市民の目に触れるように、そういうふうにすれば非常にいいのではないかなというふうに思っております。  続いて、動物園についてもお伺いしたいなというふうに思います。  高岡市民誰もが一度や二度、多分もっと、何十回も行っている動物園ですけれども、動物園の今後についての考えを、都市創造部長にお伺いします。 96 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 動物園につきましては、昭和56年の全面改修以来、大規模な修繕は実施されておりません。また、そういった意味で施設の老朽化が進んでおりまして、公共施設再編計画の中では移転または廃止の方針が示されております。  その一方で、動物園につきましては、古城公園において長年にわたり幅広い世代の市民に愛され、また、子供たちが命の大切さを学び、楽しむことができる貴重な施設でもございます。  このため、動物園に関わります課題解決に向けまして、今後の運営方針等を含め、その在り方を早期に検討してまいりたいというふうに考えております。 97 ◯9番(筏井哲治君) 老朽化しているのは、近くを通りかかれば大分古くなったなというのを、私もその分だけ年齢を重ねたということなんですけれども、しようがないかなというふうに思っております。  動物園は、動物だけじゃなくて剥製であったりとか資料もたくさん保管されている博物館としても非常に価値のある施設となっているかなというふうに思います。今ほど部長が申されましたとおり、子供たちにとって、やっぱり生きた動物と触れられるというのは命を学ぶという意味で大切なところかなというふうに思っております。とはいえ、子供の数が圧倒的に多いのはおとぎの森公園かなというふうに思うんですね。  そこで、動物園の小動物との触れ合い、あれをおとぎの森公園に出張をさせてはどうかなというふうに思うんですけれども、続けて部長にお伺いします。 98 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 小動物の出張につきましては、動物が過度のストレスを受けないように体制を整えるなどの課題がございます。  やはり長時間触れますと、やはり人間と同じでストレスを感じまして体が弱っていくということになりますことから、市といたしましては、いろんな課題がございますけれども、その整理を進める一方で、現状ではまちなかにありまして、誰でも気軽に訪れることができます古城公園の動物園にぜひ来ていただきたいというふうに思っております。 99 ◯9番(筏井哲治君) 確かに私、今、人間側の立場で発言してしまいましたけれども、動物の立場に立てば嫌ですよね。それは確かにそうですね。  ただ、出張して、例えば保育園とか幼稚園とか、あるいは障害者施設とか、そういうところでちょっと触れ合えるみたいなことができたらいいのではないかなというふうに思いましたので、また御検討いただければというふうに思います。  私、角田市長とは市長になられる前から、稼ぐということをずっと一緒に考えていました。予算とか人員というのは限りがありますので、すぐできるものではないかもしれません。ただ、古城公園にしてもおとぎの森公園にしても、ずっと一生懸命整備されてきた場所です。これからは自治体と事業者が組んで、そしてこの自治体の資産をうまく活用して収益につなげられるような、そういった取組をやっていただきたいなというふうに思っております。  それでは、次の項目に移ります。  新産業の育成と本市産業の強化に向けてお伺いします。  昨年9月の定例会代表質問でもお伺いしましたけれども、事業承継は本市においても待ったなしではないかなというふうに思っております。  改めて、現在行っている本市の事業承継の取組について、産業振興部長にお伺いします。 100 ◯産業振興部長(福田直之君) 本市ではこれまで、事業承継に取り組む事業者を支援するために、企業立地助成制度や融資制度、支援機関と連携して事業承継セミナーを開催するなど、各種支援策を講じてまいりました。  今年度は、事業承継を契機に新たな取組を行う事業者への補助制度と、県の事業承継に係る融資を利用した事業者に対し、保証料を補給する制度を市独自に創設をいたしました。また、市内金融機関や商工会議所等の支援機関によるネットワーク会議を開催し、各種支援策の情報共有や意見交換を行い、より幅広く事業者が抱える案件に対応した支援策の検討も進めてまいる考えでございます。 101 ◯9番(筏井哲治君) 大変たくさんのメニューを準備されているということで、すごくありがたいなというふうに思います。  高岡市に所在する会社、規模も業種も様々ですのでなかなか簡単ではないのかなというふうには思っておりますけれども、続けてお伺いしたいと思います。事業承継における課題というものは、見えてきたようであればお教えいただきたいと思います。 102 ◯産業振興部長(福田直之君) 一般的に事業承継には明確な期限はございませんが、企業の経営者がその必要性を認識しなければ案件として表面化しにくいという課題がございます。このため、まずは事業承継に対する意識の醸成や事業者の現状を的確に把握することが重要であると考えております。  このような背景の中、本市におきましては、少子・高齢化や人口減少などによります人手不足や後継者不足の深刻化が進んでいることもございまして、事業承継の基盤となる人づくりへの対応も課題であると認識をしております。 103 ◯9番(筏井哲治君) 大変表面化しにくいというところ、そして担い手は減っているという、そういう現状の中でどうやって解決していくのか。本当に大変かと思いますが、丁寧に対応していく必要があるかなと思います。  そこで3つ目として、この事業承継について、今後の課題解決に向けた取組はどう考えているのか、お聞かせください。 104 ◯産業振興部長(福田直之君) 本市では、事業承継に関する課題を踏まえまして市内事業者の状況を把握すべく、今年度、県と連携いたしまして事業承継に関するアンケート調査を実施したところでございます。今後は、後継者の状況や事業承継の進捗等、本調査の結果を基に、専門機関と連携いたしまして、事業承継の計画策定やセミナー等を通じまして後継者や次の時代を担う人材の育成など事業承継の基盤となる人づくりにつなげてまいりたいと、このように考えているところでございます。  また、来年度は新たに、事業承継の際に専門家を活用する事業者への支援を行うこととしておりまして、親族内承継やM&Aを含めた第三者承継など様々な選択肢から有効な手法を提案いたしまして、円滑な事業承継に結びつくよう支援をしてまいりたいと考えております。 105 ◯9番(筏井哲治君) ぜひ次の取組に向けてどんどんやっていただきたいなというふうに思います。  事業承継に関して言えば、課題山積なのは企業だけではなくて農業も一緒かなというふうに思います。実は私も家が兼業農家でありまして、農業機材というのはどんどん新しくていいものが出てきているんですけれども値段が上がってくる、そういう中で米の価格は落ちると。そう考えていると、私もどこまで続けていけるものか、自分自身すごく心配しているところであります。  一方で、会社をリタイアされたシニアの方々が専業農家になってみたり、あるいは農業生産法人を立ち上げて新しい挑戦を始められるというような例も増えてきているのかなというふうに思います。そのようなやる気のある農家をどのように支援できるかというところなんですけれども、やっぱり稼ぐという視点が大事かなと思います。  4点目の質問としまして、稼ぐ農業を実現するためには、とにかく需要が大きな作物の栽培を推進する必要があるかなというふうに考えているんですけれども、こちら、産業振興部長、改めて見解をお聞かせください。 106 ◯産業振興部長(福田直之君) 市場等の大きな需要に応えるには、高品質な作物を一定量、安定供給するために産地化を図ることが必要であろうというふうに考えております。  本市におきましては、ホウレンソウをはじめとする葉物野菜、ニンジン、キャベツなど需要が大きい作物を重点的に支援し、産地化に取り組んでいるところでございます。  引き続き、県やJA等の関係機関と連携いたしまして作物の品質向上を推進いたしますとともに、国や県の事業を活用して栽培面積の拡大や生産性の向上を図っていくことによりまして、需要の大きい作物の栽培をより一層推し進め、稼ぐ農業の実現を目指して注力してまいりたいと、このように考えております。 107 ◯9番(筏井哲治君) ありがとうございます。  需要が大きいものをどのように栽培していくかということなんですけれども、ぜひ、御提案ですけれども、ニンニク、面白いんじゃないかなと思っておりますので御検討ください。  まず安定した農業経営というのがあって初めて新しい特産品とか変わったものにチャレンジできるのかなと思いますので、まず経営の安定化というのをぜひ支援していただきたいというふうに思っております。  次は、企業誘致についてお伺いをしたいと思います。  本市においては、これまでも企業や工場の誘致を行ってきたかなというふうに思います。私からは、少し新しい切り口で企業誘致策を提案してみたいと思います。  地方経済は今コロナで疲弊していますけれども、金融とか投資のマーケットは活況を呈しています。特に東京で開かれるイベントなんかでは今、日本だけじゃなく世界的にデジタルトランスフォーメーション──DXですね──これが推進されております。これと相まって数千万円とか数億円の資金調達に成功するITベンチャー企業が続々と誕生しています。  一口に数千万円と言っても、東京では、その物価や家賃、人件費を考えると決して余裕があるとは言えません。御想像のとおり、ITシステムの開発とかデザインというのは静かなオフィス環境とインターネット環境があれば場所は問わずということで、経営コストが安い地方に興味を持ってくれる会社もあるんじゃないかなというふうに思っています。  特に若い起業家からすれば、角田市長のような若くてバイタリティがあふれる、そんな市長がリーダーシップを取る地方には引かれること間違いなしです。そのような市長から直接「高岡に来てくれないか」と声をかけられれば、真剣に検討してくれる若手起業家も必ずいるというふうに思っています。  資金的な補助は投資マネーを潤沢に持つファンドに任せて、行政としては、そのような会社が集中して仕事ができる環境を整備して事業の成長を側面から支援できれば、お互いにウィン・ウィンになるんじゃないかなというふうに思います。  これは市長にお伺いしたいのですけれども、今申し上げましたように、ベンチャーキャピタルから既に投資を受けたスタートアップ企業を高岡に誘致してはどうでしょうか。考えをお聞かせください。 108 ◯市長(角田悠紀君) 筏井さんの先進的な御提案だと受け止めております。私自身も、このベンチャーキャピタルから既に投資を受けた企業というところが一つみそなのかなというふうに受け止めております。  特に本市においては今、アルミ廃棄物から水素を取り出すといった先進的な企業がまさに挑戦をされています。こうした取組はカーボンニュートラルやSDGsに寄与するとともに、市内企業にもたくさんの刺激を与えてくださり、挑戦や連携などの相乗効果を生み出し、これらが新たな産業の創出につながっていくものとも大変注目をさせていただいております。  このような将来性のある新たなビジネスモデルの構築に挑戦しようとする企業を呼び込んでいくためには、埋もれた企業情報をいち早く入手し、積極的にアプローチすることが重要と考えております。選ばれる、選んでいただける高岡を目指していくために、ベンチャーキャピタルからの投資状況やモーニングピッチの様子、その辺もしっかりタイムリーな情報を入手すべく、またコロナとの向き合いもありますが、私自ら先頭に立って企業誘致を推進してまいりたいと考えております。 109 ◯9番(筏井哲治君) 大変力強いお言葉、本当に楽しみです。ぜひ市長自身が東京のそういったファンド、起業家、集まる場所に行ってどんどん声かけをしてくれれば必ず化学反応が起きると思います。コロナが落ち着いたら、ぜひ実現していただきたいと思います。  事業承継にしても、農林水産業、今みたいな新規創業にしても、国とか県はもっと活発にやってほしいと必ず思っているはずです。実際にたくさんの補助メニューが毎年予算化されていますね。ただし、そのような公的な補助を受けるためには、申請要件が物すごく細かい、難しい、しかも提出書類が膨大というようなことが普通ですので、なかなか難し過ぎていいやと、面倒過ぎていいやとなってしまうケースも結構多いかなというふうに思います。  そこで続けて市長にお伺いしたいんですけれども、国、県が実施している複雑な補助制度を専門的にサポートをできるような支援体制を構築してはと思いますが、いかがでしょうか。 110 ◯市長(角田悠紀君) 御指摘のとおり、特にこのコロナ禍において、国、県でしかできないような大きな財源が伴うもの、一自治体では難しいもの、様々な補助金があります。  本市といたしましては、産業支援の総合窓口を設置させていただきながら、国や県が実施している補助制度の説明や相談対応、申請機関等へ円滑につなぐといった事業者の相談内容に沿った対応に努めております。また、必要に応じて商工会議所など産業支援機関と連携をさせていただきながら申請書類の作成支援を行うなど、事業者の皆様に寄り添ったサポート体制を展開してきておりました。  一方で、今般のコロナ関連の国、県の支援策に見られるように、補助金申請等の手続が複雑化している状況もありますことから、事業者に対し、よりきめ細やかに対応していかなければいけないと考えております。  次年度は、中心市街地において起業や事業承継の相談、各種セミナーなどが受けられる伴走型の商業者支援機能を整備させていただきたく御提案をさせていただいております。相談体制を拡充することとしておりまして、さらなる事業者への支援体制の強化を目指してまいりたいと考えております。 111 ◯9番(筏井哲治君) ありがとうございました。  やっぱり行政のことは行政が一番よく分かるのかなというふうに思います。民間の当たり前が行政では当たり前ではありませんので、この橋渡しをぜひ助けてあげられるような、そういった仕組みをつくっていただきたいなと。そうすれば高岡の財源を節約しつつ、国や県からうまく補助を持ってきて高岡に資金が流れてくる、そういった仕組み、取れればいいかなというふうに思っております。  最後は、本市の財政基盤の強化に向けてお伺いしたいと思います。  既に財政健全化緊急プログラムの達成が発表されました。高岡を前へ進める具体策のロードマップに従って、新しい一歩を踏み出すところまでやってきました。これは市民の皆さんが協力してくださったり理解をしてくださったおかげというところもありますが、当局のほうでも様々な工夫をされたのではないかなというふうに思います。  とはいえ、まだまだ安心できないよという心配の声が出るのも当然かなというふうに思いますので、会計管理者にお伺いします。現在の本市のおおよその手持ちのキャッシュはどのぐらいあるのでしょうか。 112 ◯会計管理者(堂故真二君) 本市が現在設置している基金残高と一般会計及び各特別会計などが保有している現金残高を手持ちキャッシュとした場合、基金残高は2月末現在で、財政調整基金をはじめとする21の基金で約88億8,700万円となっております。  また、一般会計及び各特別会計などが保有している現金残高は、今後の支払いに充てるものも含めると、2月末現在で約33億2,100万円となっております。  基金は、支払い準備金の不足が見込まれる時期には一般会計への繰替え運用を行っており、また、現金残高は日々の支払い準備金として保管しているものであります。 113 ◯9番(筏井哲治君) 手持ちのキャッシュとしては、当座のお金が33億円で基金が88億円ということで、合わせて120億円ぐらいですかね。  ある程度は財政の弾力性も出てきたのかなというふうに思いますけれども、続けて会計管理者にお伺いいたします。最も財政的に厳しかったときにどのように資金を工面していたのでしょうか。あまり思い出したくないかもしれませんが、お聞かせください。 114 ◯会計管理者(堂故真二君) 最も財政的に厳しかったときには、各特別会計及び公営企業会計である上下水道局の資金や、各基金からの繰替え運用など内部からの資金調達に加え、金融機関からの借入れを行って工面しております。 115 ◯9番(筏井哲治君) 内部あるいは民間の金融機関とか、いろんなところからお金を工面しながら高岡市の資金を回していた頃があったということですね。そのおかげで今は基金が88億円というところまで積み増すことができたということでございます。  ただ、心配事はまだ尽きません。現在、本市の1億円の預金に対して得られる利子が0.001%、1億円の預金に対して利子が1,000円です。1,000円。1億円で1,000円という、まさにゼロ金利の状態であります。そんな中で今、世界はインフレ方向に動いています。物価が上昇するインフレが進めば実質的にインフレ率の分だけ資産価値が減少していく、目減りしていくことを意味します。  そこで必要になるのが資産の運用です。続けて会計管理者にお聞きします。金融の専門家の力を借りて資産運用をしてはいかがでしょうか。 116 ◯会計管理者(堂故真二君) 基金をはじめとする資産の最適な運用を行うため、金融の専門家の力を活用することは有効であると考えております。  現在は、銀行や証券会社など各金融機関が開催する研修会に会計課職員が参加し、運用に必要な知識を習得しているほか、証券会社から、先進的な運用の取組を行っている自治体についての情報提供をいただいているところでございます。  今後とも、資産の最適な運用を行うことができるよう、適宜、必要に応じて専門家の力を活用してまいりたいと考えております。 117 ◯9番(筏井哲治君) ありがとうございました。  とにかく財政基盤が脆弱な地方自治体は、歳入のチャネルを増やして財政基盤を強化する必要があるかなというふうに思います。そういった意味では、ふるさと納税のような新しいチャネルの開拓を議員時代から積極的に提案して推進してきた角田市長は非常に先見の明があるのではないかなというふうに思ってますので、手を緩めることなく挑戦を続けていただきたいと思います。
     そこで最後の質問になりますけれども、これは市長にお伺いしたいと思います。ファイナンス、つまり資産の運用であったり資金調達をいろいろ工夫してやると、そういった方法による財政基盤の強化について考えをお聞かせください。 118 ◯市長(角田悠紀君) 稼ぐ力の推進に関しましては、これは不断の努力でやっていかなければいけないということは、私自身が政治家として自分に課した使命であると考えております。  その上で今ほどの議員の質問にお答えをしていくと、本市の財政基盤を強化していくことにつながると思っております。金融的手法を活用した効率的、効果的な資金調達や資金運用を行うことは極めて有効であると考えております。  資金運用につきましては、地方自治法第235条において、「指定金融機関その他の確実な金融機関への預金、そのほかの最も確実かつ有利な方法によって保管しなければならない」とあります。このことからも元本保証がない株券等の取得については難しいというふうに考えておりますし、基金の一部についてではありますが、20年満期の公共債による運用を現在4億円行っております。運用収益の増加に取り組んでいるというところであります。  一方で、公共債による運用の増加、このことは、その間、基金を一般会計の繰替えの運用に使用できなくなるということもあります。年間の資金需要と基金の残高を見極めながら慎重に行っていく必要があると考えております。  今後も引き続き、効率的で、また効果的な資金調達及び資金運用に努め、本市の財政基盤の強化を図ってまいりたいと考えております。 119 ◯9番(筏井哲治君) 債券による運用を4億円程度で始めているということでございます。市民みんなで我慢して、そして積み上がったこの基金を、いかにして今度は上手に運用して少しでも増やしていくかというのは大事でないかなというふうに思います。  ただ、資産運用というのは大変複雑でリスクもありますので、市の職員の片手間でできるものではありませんので、先ほど申し上げましたように、プロフェッショナルの力を借りる必要があるかなというふうに思います。現在、基金が88億円あるということでございました。で、今4億円だったんですけれども、基金は増減すると思いますので、例えば10%程度を定期預金以外の効率的な資金運用に変えていくみたいな、そういった考え方でやってみたらどうかなというふうに思います。  先行するアメリカではインフレ率が7%を超えました。アメリカの中央銀行であるFRBはこれから利上げをしていくというふうに言ってます。ということは、日本はゼロ金利で、今言ったように、1億円預金しても1,000円しかつかないと。アメリカはこれから金利がついていきます。ということで、ますます日本円は売られ、ドルが買われるということになっていくでしょう。つまり円安が進行するということですね。  一方で、ロシアのウクライナへの軍事侵攻の影響で、先ほど総務部長も申されておりましたけれども、エネルギー資源、鉱物、それから穀物、いろんなものの輸入価格が上がってくると思います。しかし、これは当然ながら、ウクライナの国民が受けている大変な苦難に比べれば、我々は受け入れなくてはいけない価格上昇ではないかなと思います。国際協調に反して日本だけはロシアから何でも輸入しますというわけには、これはまいりません。そういった意味では価格上昇も避けられない。  つまり、日本としては、円安で円が弱くなり、同時に価格は上がっていくというダブルパンチで物価上昇の影響を受けるということが確実ではないかなと。既に我々の市民生活においても、ガソリンの値段が上がる、日常生活の日用品の価格が上がるということをちょっと実感し始めているぐらいかなというふうに思っております。これまで1万円出せば買えたものが1万円では同じ量が手に入らなくなるということを覚悟しなくてはならないわけですね。だからこそ、市民から預かったこの税金を上手に運用して本市の財政基盤の強化を図っていただきたいなというふうに思います。  角田市長にとって初めての当初予算編成ですが、これまでの事業に配慮をしながらも新しい取組にしっかりと予算を割き、市職員一丸となって高岡を前へ進めようと、そういう意気込みを至るところに感じるものとなっております。なかなかかじ取りが難しいところかなというふうに思いますが、我々会派一丸となって、角田市長、そして市職員の皆様、応援してまいりますので、今後もどんどん変革、諦めることなく挑戦していただきたいなというふうに思っております。  以上で私からの一般質問を終わります。  ありがとうございました。 120 ◯議長(坂林永喜君) 筏井哲治君の質問が終わりました。  この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時48分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 121 ◯議長(坂林永喜君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一問一答方式による一般質問、質疑を続行いたします。22番 上田 武君。       〔22番(上田 武君)質問席へ〕 122 ◯議長(坂林永喜君) 上田 武君の質問時間は2時2分までです。  22番、どうぞ。 123 ◯22番(上田 武君) 今議会最後の質問者となりました立憲民主・社民議員団の上田です。どうか答弁者の方よろしくお願いします。  新型コロナウイルス感染症は今もって猛威を振るっており、感染者が医師にも診てもらえず、家族とも面会もできずに亡くなるのを報道で見るたびに、聞くたびに、国の後退し続けてきた医療政策が生み出した人災であると考えます。本市においても連日多くの感染者が出ていて、収束の兆しが見えません。福祉施設や教育機関でのクラスターも多く見られますのでとても心配で、早く落ち着くことを願うだけです。ワクチン接種を希望される方に対して、混乱がなく速やかに接種できる体制をぜひ取っていただきたいと思います。  では、通告に従って、1項目めは、新型コロナ対策についてお伺いします。  まず、福祉保健部長にお尋ねします。これまでと第6波の違いや特徴をどのように捉えておられるのか、お示しください。 124 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 新型コロナウイルス感染症については、オミクロン株による第6波が発生し、全国の多くの地域で感染が急速に拡大し、県内でも第5波の2倍以上のペースで感染者が増加しております。  国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針によりますと、オミクロン株はデルタ株に比べて潜伏期間が短く、感染拡大のスピードが極めて速いことが示されております。また、飛沫や換気の悪い場所におけるエアロゾルによる感染が多く、子供が感染しやすくなっており、学校等での感染に加え、家庭に持ち帰り、家庭内で感染する事例が見られる一方、デルタ株と比較して重症化しにくい可能性が示唆されております。 125 ◯22番(上田 武君) 大変感染しやすいということであります。  子供たちへの感染拡大を防ぐために小中学校では休業や学級閉鎖を行い、命と健康を守る取組がなされているところです。家族や友人にうつさない、うつされないようにとのことですが、そもそも大人から子供に感染したので、しっかりとした対策を講じなかった大人の責任が大きいと思います。  今月からは5歳から11歳の子供たちへのワクチン接種が始まりましたが、5歳から11歳の子供へのワクチン接種の本市の取組状況について、福祉保健部長にお尋ねします。 126 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 本市では医師会等と連携を図りながら、小児科医療機関を中心とした市内12医療機関において、5歳から11歳の方を対象とした新型コロナワクチン接種を3月11日から実施したところでございます。  今後、子供への接種における適正な接種機会を確保していくため、高齢者等への接種体制と同様、ワクチン供給量や接種状況に応じて随時見直しを図ってまいります。 127 ◯22番(上田 武君) 次に、オミクロン株が出現する前のデータで構いませんので、ワクチンを2回接種した5歳から11歳の子供の発症予防効果を、福祉保健部長にお尋ねします。 128 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) ワクチンを受けると体の中で新型コロナと戦う仕組み、いわゆる免疫ができます。ウイルスが体に入ったときにすぐに戦える準備ができるようにできますので、新型コロナの症状が出にくくなるということでございます。  お尋ねの5歳から11歳のワクチン接種には小児用のファイザー社製ワクチンを使用することとなっており、このワクチンについては、オミクロン株が出現する前に実施された臨床試験の結果によりますと、5歳から11歳における2回目接種後7日以降の発症予防効果は90.7%であったと国において報告されております。 129 ◯22番(上田 武君) 大変高い数値の報告でありますが、あくまでこの予防効果の数値はオミクロン株が出現する前のものであり、富山大学附属病院小児科の種市医師は、小児へのワクチン接種は発症や重症化を予防するメリットがある一方、接種部位の痛みや倦怠感などの副反応、小児への効果の持続期間がどこまであるのか分からないなどのデメリットがあると述べられています。そして、接種券が届いても焦って打たずに、安全性や有効性の情報を集めてからでも遅くないとも述べられています。  お尋ねします、福祉保健部長に。ワクチン接種後に5歳から11歳の子供に起こる可能性のある症状についてお答えください。 130 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) ファイザー製のワクチンで5歳から11歳の子供がワクチンを接種した後、数日以内に現れる症状は、12歳以上の方と同様、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛、発熱等の症状が臨床試験で確認されております。しかし、これらの症状はほとんどが軽度または中等度であり回復していることや、現時点で得られている情報からは安全性に重大な懸念は認められていないと国の審議会において報告されております。  また、海外では、5歳から11歳の男性において2回目接種時に軽症の心筋炎を発症した事例がごくまれではあるが確認されておりますが、その報告頻度は12歳から17歳の男子よりも低かったことが国の審議会において報告されております。 131 ◯22番(上田 武君) どうもありがとうございます。  5歳から11歳の子供へのワクチン接種についての意見としては、子供は「友達にうつしたくない」とか「仲間外れにされたくない」とか「親の接種後の副反応での様子や注射が痛いから嫌だ」といったものがあり、保護者のほうは「早く受けさせたい」とか「受けさせたくない」とか、また「安全性や有効性についてもっと詳しい情報が欲しいので、しばらく様子を見る」との意見があります。  そこで、子供や保護者の間でワクチン接種に対して様々な意見がある理由についての見解は。福祉保健部長にお尋ねします。 132 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) ワクチン接種は、接種後に、注射した部分の痛みや倦怠感、発熱等の症状が起こることがあると言われており、不安をお持ちの方もおられるものと考えております。  接種はあくまでも任意であり、御本人や保護者の方の意思に基づき接種を御判断いただけるように、新型コロナワクチン接種についてのお知らせやホームページ等で必要な情報を丁寧に御案内しているところでございます。 133 ◯22番(上田 武君) この意見が分かれることについては、10代以下の新型コロナ陽性による死者がゼロ人であり、重傷者も極めて少ないこと。一方、ワクチン接種後、6名の死亡が報告され、重篤な副反応は387名に上ること、また、WHOや日本小児科学会、日本小児科医会の見解や提言の中でも現在のオミクロン株への有効性のデータが得られていないことが大きな理由として挙げられると思います。  では次に、国は、5歳から11歳の子供へのワクチン接種については努力義務を除外するとしたが、その理由を福祉保健部長にお尋ねします。 134 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 5歳から11歳のワクチン接種については、オミクロン株が流行する前のデータではございますが、接種により新型コロナウイルスに対する中和抗体価の上昇や発症予防効果が確認されていること、現時点で安全性に重大な懸念は認められていないこと、海外でも広く接種が進められていること等を踏まえ、日本でも接種を実施することが国において決定されたところでございます。  新型コロナワクチンの接種については、新型コロナウイルス感染症の緊急の蔓延予防のために実施する趣旨を鑑み、予防接種法上の接種勧奨及び努力義務の規定は原則として適用されることとなっております。しかしながら、5歳から11歳については、国において、現時点ではオミクロン株に対する効果について引き続き議論することが適当であるとされ、今回、努力義務の規定は適用されないことになったものでございます。 135 ◯22番(上田 武君) 次に、同年齢であっても子供の体質や体格、あるいは体力は大きく異なると思います。画一のワクチン量を接種することによって安全性、有効性の違いが生じるのではと思いますが、福祉保健部長の見解をお示しください。 136 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 5歳から11歳のワクチン接種は、1回0.2ミリリットルの量を、通常3週間の間隔を空けて2回接種することとなっており、12歳以上の方が接種するものに比べ、有効成分が3分の1となっております。  子供の年齢によっては体格差が大きいことが考えられますが、5歳から11歳までを2歳ごとのグループに分けて行われた臨床試験では、中和抗体価の上昇度合いや接種後の様々な症状の発現頻度は、グループ間でおおむね同等であったと国の審議会において報告がなされているところでございます。 137 ◯22番(上田 武君) 次に、5歳から11歳の重篤な副反応者に対する医療体制や補償は。福祉保健部長にお尋ねします。 138 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 5歳から11歳の方がワクチンを接種した後、体に異常が生じた場合は、まずワクチンを接種された医療機関やかかりつけ医に御相談の上、受診いただくよう御案内しております。受診医療機関においてさらに専門的な対応が必要であると判断した場合は、富山大学附属病院の小児科での受診を紹介することとなっており、円滑に受診できる医療体制が確保されていると考えております。  また、ワクチンを接種したことにより病気になったり障害が残ったりするなどの健康被害が生じた場合は、予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度が設けられております。まず住民票のある市町村で申請申込みをしていただき、その後、国の疾病・障害認定審査会により予防接種による健康被害であったかどうかの審査が行われ、ワクチンの接種による健康被害と認められた場合には医療費や障害年金の給付等を受けることができます。本市においては健康増進課で申請受付を行うことになっております。 139 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。  児童生徒への感染拡大が落ち着く状況が見られません。学級閉鎖等で児童生徒に対するリモート授業を行うなどして学習格差が生じないようにと、また、過重な負担を負いながら感染防止対策に果敢に取り組んでいる教育現場の皆さんに感謝を申し上げます。  そこで、リモート授業や感染症対策を行いながら教育現場で働く教職員の負担軽減に向けた取組について、教育長にお尋ねします。 140 ◯教育長(近藤智久君) 新型コロナウイルス感染症の感染が続く中、教職員を支援するため、各学校に感染予防対策業務や児童生徒の活動の補助を行いますスクール・サポート・スタッフを配置しておりますほか、ICT支援員が学校を巡回いたしまして、リモート授業などを実施する際のICT機器に係る業務の負担軽減にも努めているところでございます。  また、学級・学年閉鎖等の措置を講じた場合などにおきましては、学校から要請があれば、その要請に応じて市の指導主事などを派遣いたしまして、学校、教職員の負担を少しでも軽減するよう努めているところでございます。 141 ◯22番(上田 武君) ぜひ教職員の負担をなくすよう、これからも御努力をお願いしたいと思います。  次に、接種が始まると、接種を受けた受けなかったで、児童生徒間で、いじめや差別、偏見が生まれるのではと思うが、それらが生まれないための対応を教育長にお伺いします。 142 ◯教育長(近藤智久君) これまでワクチン接種につきましては、強制ではないこと、また強制しないこと、身体的理由や様々な事情によってワクチン接種ができない方や接種を望まない方もいること、またその判断は尊重されることなどについて各学校に周知してきたところでございます。  各学校におきましても、ワクチン接種の有無によるものも含めて新型コロナウイルス感染症に係る偏見や差別が生じないよう、保健指導や学級指導のほか、児童会や生徒会を中心とした様々な取組を通じまして、正しい知識の理解や意識の醸成に努めております。  本市では、議員のお話にもございましたように、今月から5歳から11歳を対象としたワクチン接種が開始されましたことから、これまで以上に子供たち一人ひとりの変化を見逃さず、その様子を注意深く見守り、必要に応じてはスクールカウンセラーを活用いたしますなど家庭とも連携し、学校全体として子供たちが悩みや不安を相談できる体制を整え対応してまいりたいと考えております。 143 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。子供たちに対する気遣いとかいろんな配慮を、大変でしょうが、しっかりと行っていただきたいと思います。  ありがとうございました。  次に、ワクチン接種のメリット、デメリットについて、しっかりと保護者に情報提供を行うべきではと思いますが、福祉保健部長にお尋ねします。 144 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 現在、新型コロナウイルス感染者全体に占める小児の割合が増えている中、慢性呼吸器疾患、先天性心疾患等、基礎疾患がある小児は新型コロナウイルスに感染することで重症化するリスクが高くなると言われており、接種の機会を提供することが望ましいと考えております。  一方で、ワクチンを接種した後に、注射した部位の痛みや倦怠感、発熱等の症状が、軽度または中等度であるが、現れることが認められております。  本市では接種券を送付する際に、ワクチンを受けるか御検討いただくための案内文や、ワクチンの効果と副反応のリスク、ワクチンを受ける際の留意事項、ワクチンに関する相談先などを記載した説明書等を同封し送付するなど、ワクチン接種を御検討いただく際に必要な情報を丁寧に御案内しているところでございます。 145 ◯22番(上田 武君) 市長は行政のトップでありますので、市民に訴える、伝わる一言一言は大変重みがあるものと考えます。  今回の5歳から11歳の接種に当たっては、保護者の疑問や不安にしっかりと応えることが求められています。ただし、接種を強制したり強制と受け止められる言い方は駄目であり、また、リスクを隠して伝えることも駄目です。ワクチン接種は個人の生命、身体に関わる重要な事項であり、自らの責任に基づいて決定すべきものであると考えます。  そこでこの項最後に、子供のワクチン接種に保護者から不安の声があるが、子供へのワクチン接種について、本市としてどのように考えておられるのか、市長にお尋ねいたします。 146 ◯市長(角田悠紀君) 新型コロナウイルス感染症は、オミクロン株を中心とした感染が全国の多くの地域において急速に拡大し、ここ富山県におきましても新規感染者数が昨年秋の第5波を大きく上回る数で推移するなど、予断を許さない状況にあると考えております。  市民の命を守るため、ワクチン接種は新型コロナウイルス感染症対策にとって有効な手段の一つである一方で、5歳から11歳までの子供への接種につきましては、先ほど来、部長からの答弁にもありましたとおり、努力義務の規定は適用されないこととなっております。  本市といたしましては、接種による発症や重症化の予防の効果と副反応のリスク、このような判断していただける、御検討する際に必要な情報を丁寧にしっかりとお伝えしてまいる所存であります。接種される方や保護者の方におかれましては、ワクチンへの正しい理解を深めていただきまして、ワクチン接種に対する適切な御判断をお願いしたいと考えております。 147 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。  次に、大きな題目の2項目めは、JR城端線・氷見線のLRT化等の検討についてお尋ねします。  この件については、昨年の12月定例会での常任委員会でもお聞きをいたしました。市内10駅の改修、架線の設置、車両を増やし運行本数を増やすなど、莫大な費用を要するので慎重に議論をしていただきたいと述べたところであります。  40億円の財源不足の件で、当局の身の丈を超える財政運営はもちろん、それをチェックできなかった議員にも責任があるといまだに市民から言われることがあります。二度と同じ失敗を繰り返さないようにとの思いでお尋ねをしました。  重なるところもあるかと思いますが、市長にお尋ねします。城端線、氷見線の活性化に向けた思いをお示しください。 148 ◯市長(角田悠紀君) JR城端線・氷見線は、県西部地域を南北に貫き、沿線住民の生活の足として多くの方々に利用されてきました。今後、高齢化の進展や運転免許返納者の増加、アフターコロナの広域交流の拡大などによる利用増も想定され、両線は今後も県西部地域の交流基盤の役割を担うことが期待されております。  私といたしましては、両線はこれまでも、そしてこれからも、本市はもとより県西部地域の発展に資する重要な交通資源であると考えておりまして、持続可能な交通体系の実現に向けたLRT化の検討をはじめ、利便性向上や利用促進に向けた取組は不可欠であると考えております。 149 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。  次に、沿線4市と県、JRで構成している城端線・氷見線LRT化検討会の負担金1,344万2,000円が当初予算に計上されていますが、どのような積算根拠となっているのか、市長政策部長にお尋ねします。 150 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 城端線・氷見線LRT化検討会の負担金につきましては、検討会で予定しております調査費用の3分の1を県、残る3分の2を沿線市が負担するということで調整されております。  このうち、沿線市負担分の各市の負担割合につきましては、城端・氷見線活性化推進協議会の負担割合を参考といたしまして、各市の駅の数あるいは各市内の沿線人口の割合などによって積算しております。 151 ◯22番(上田 武君) 次に、JR西日本からLRT化を含めた新しい交通体系の検討の提案がされた背景を、市長政策部長にお尋ねします。 152 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 令和2年の1月にJR西日本から県、沿線4市に対しまして、人口減少社会の中、安全で持続可能な公共交通の実現を通じ、沿線地域の活性化に資するものとして提案があったものでございます。  県、沿線4市、JR西日本では、LRT化など新しい交通体系につきまして様々な観点から実現方法及びその可能性について検討するため、城端・氷見線活性化推進協議会とは別の場で議論することとしたものでございます。 153 ◯22番(上田 武君) 次に、城端線、氷見線が通る4市の路線距離と駅数はどれぐらいなのか、市長政策部長にお尋ねします。 154 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) JR西日本によりますと、城端線の路線延長は約29.9キロメートル、氷見線の路線延長は約16.5キロメートルとされております。各駅間距離は公表されておりますが、議員から御質問のあった市域ごとの路線延長というものは公表されていない状況にございます。このため、おおむね各市域に該当する駅間の距離で、北から順にお示しいたしますと、氷見市が氷見駅-島尾駅間で約3.0キロメートル、高岡市が島尾駅から戸出駅間で約20.8キロメートル、砺波市が戸出駅から高儀駅間で約9.7キロメートル、南砺市が高儀駅から城端駅間で約12.9キロメートルとなっております。  駅の数につきましては、氷見市の市域が2駅、高岡市の市域が10駅、砺波市の市域で3駅、南砺市の市域では6駅、合計21駅となっております。 155 ◯22番(上田 武君) 今ほど御答弁あったんですけど、先ほど市長の答弁等も考えますと、必然的に高岡市の負担額が大きくなる、当然駅も多いし、人口も多いし、そういうことになるかと思うんです。そういうことではこのLRT化、後ほど質問項目に入ってくるわけなんですが、ずらずらと検討するわけにはいかないような思いを持つわけなんです。これはまた後で質問したいと思います。
     次に、検討会での議論を進めるに当たり、人口減少、少子化等が進行していく中で、今ほども述べたように、ずらずらと進めるのでは市費の無駄につながると思いますので早期に結論を出すべきではと考えますが、市長政策部長にお尋ねします。 156 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 検討会では、これまでの調査結果などを踏まえまして、LRT化などに要する事業費調査が現在進められております。今後はその調査結果を踏まえて、物理的、技術的な課題を整理し議論していくこととしております。  このほか、ランニングコストや収支予測等も踏まえた上で、まずはLRT化した場合のメリットやデメリット、そして実現可能性についての検証が必要であると考えておりまして、引き続き検討会で議論を進めてまいりたいというふうに考えております。 157 ◯22番(上田 武君) 次に、雪国にはLRT化は向いていないのではないかと思いますが、市長政策部長にお尋ねします。 158 ◯市長政策部長(鶴谷俊幸君) 議員のほうから御指摘のありました、いわゆる雪国と言われるようなエリアでのLRTの運行につきましては、全国的には幾つか導入事例がございます。また、その中には様々な仕様の車両が存在しておりまして、全国で使用されている車両や施設設備の状況、こういったものだけではなくこれから開発されるだろう新技術の動向、こういったものも考え、整理しながら検討会で議論していくこととしております。 159 ◯22番(上田 武君) コロナ禍前の輸送密度は城端線で約3,000人、氷見線で2,500人、コロナ禍の2020年は城端線で約2,400人、氷見線では2,100人です。この数字からは見直しに直面しているとは思えません。事業主体のJR西日本には、公共交通の果たす社会的使命と役割をぜひ果たしていただきたいのです。  そこで、LRT化に固執せず、いかに便利で利用しやすくするかを議論すべきではと思いますが、市長にお尋ねいたします。 160 ◯市長(角田悠紀君) 城端線、氷見線における持続可能な交通体系の検討は、今ほど部長答弁にもありましたとおり、さきに私も述べさせていただきましたが、県西部地域の将来にわたる発展には欠かせない重要な取組であると考えております。検討会におきましては、令和4年度にこれまでの議論や調査結果を踏まえ、幅広くLRT化以外の交通体系についての調査等も行い、そのメリットやデメリットを比較検討しながら議論を進めるということにさせていただいております。 161 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。  車両をきれいにしたりダイヤを見直したり、利便性を向上することで城端線が存続することが一番であると沿線市の市長が述べておられます。また、県が、JR城端線・氷見線についてJR西日本の見直しの対象には該当していないとの認識を高岡市選出の県議会議員の質問に答えています。そんなことも受け止めていただき、検討会に今後臨んでいただきたいと思います。  そのことを強く要望し、次の大きな3項目めは、子育て・教育についてお尋ねします。  35人学級対応事業として2,817万3,000円が予算計上されていますが、35人学級の国や県の方針にどのように本市として対応していくのか、教育長にお尋ねします。 162 ◯教育長(近藤智久君) 国は、令和7年度までに公立小学校の全学年で1学級当たりの児童数の上限を現在の40人から35人に段階的に引き下げることとしたところでございますが、県はさらに2年前倒しをして、令和5年度までに35人学級とするとしたところでございます。  本市では児童生徒数は減少傾向にありますものの、一方で増加傾向にある地域もありますことから、今般の35人学級への移行に伴い教室数の不足が懸念されるところであり、それに対応するための調査、検討を進めまして必要な教室確保に向けて検討してまいりたいと考えております。 163 ◯22番(上田 武君) 次に、35人学級への移行に対応するための調査、検討をするとのことですが、その内容を教育長にお尋ねします。 164 ◯教育長(近藤智久君) 令和4年度の学級数が確定した段階で、教室の不足が見込まれる学校の児童数の推移や特別支援学級の状況、今後の社会動態の変化などについて調査、検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 165 ◯22番(上田 武君) 令和5年度から普通クラスが不足する学校はどこでしょうか、教育長にお尋ねします。 166 ◯教育長(近藤智久君) 小学校の普通教室につきましては、現時点の児童数の推移からいたしますと、令和5年度に普通教室が不足する学校はないと見込んでいるところでございます。しかしながら、令和6年度になりますと木津小学校と野村小学校において不足が生じるのではないかと見込んでいるところでございます。  そのほかにも、社会動態の変化や特別支援学級の開級等の状況によりましては、牧野小学校、能町小学校においても普通教室が不足する可能性があると考えているところでございます。 167 ◯22番(上田 武君) 今の御答弁で令和6年度ですか、そうすると急がなければならない学校もあるやに推察するわけなんですけど、そこで、調査、検討を踏まえた設計や工事について、具体的内容を教育長にお伺いいたします。 168 ◯教育長(近藤智久君) 教室数の不足が見込まれる場合には、まずは転用可能な特別教室を普通教室に改修いたしまして教室確保することを基本として考えております。しかしながら、転用可能な教室がない場合には、児童数の推移などの地域の状況や地域の意見を踏まえつつ、増築等の検討も必要であると考えております。  今後、35人学級への移行に伴う調査、検討を経まして、必要となる工事の実施内容に合わせて、その設計や実施場所を確保するための工事の実施が必要になると考えているところでございます。 169 ◯22番(上田 武君) 先ほども能町小学校の名前が挙がったわけなんですが、能町小学校については、どのような状況にあるのか、教育長にお尋ねいたします。 170 ◯教育長(近藤智久君) 能町小学校につきましては、現時点で児童数の推移を見る限りでは普通教室は不足しないと考えているところでございますが、ただ、社会動態の変化や特別支援学級の開級等の状況によっては普通教室が不足する可能性があると見込んでいるところでございます。 171 ◯22番(上田 武君) 昨年12月定例会では、能町地区の学童クラブについて、現行の4クラブの確保に努めているとの答弁でした。  指導員や保護者からは、子供たちのために、現在使用している教室を継続していただけるものと期待も大きいです。その後の進捗状況を福祉保健部長にお尋ねします。 172 ◯福祉保健部長(川尻光浩君) 学童保育の受入れ環境の整備については、各地区での状況を勘案しながら進めているところでございます。能町地区においても、現在の4か所での実施を念頭に置いて受入れ体制の確保に努めているところでございます。  校舎内のクラブ室の実現については、今後の児童数の推移や学校で施設運用などを踏まえながら教育委員会と調整、連携し、検討してまいりたいと考えております。 173 ◯22番(上田 武君) 次に、大きな4項目めは、雇用と生活安定対策及び事業者支援についてお尋ねします。  コロナの影響で、女性や非正規労働者を中心に100万人以上が失業しました。また、運輸や飲食サービス業を中心に売上げは大きく低下し、平均で3割減との報告がされています。そして、休廃業の事業者は2021年で5万4,000件に上っています。県内でも解雇、雇い止めによる失職者が1,500人と報道されていましたが、泣き寝入りして表に出ていない失職者を含めるともっと多いのではと思います。また、観光関連事業者をはじめ、地場の飲食業等の事業運営が苦境に立たされています。  全ての労働者に対する不合理な解雇、雇い止めを防止するため、国や県と連携を図りながら、事業主に対し労働関係等法令遵守の徹底を図るべきと思いますが、見解を産業振興部長にお尋ねします。 174 ◯産業振興部長(福田直之君) 労働関係法令に定めのあるとおり、合理的な理由を欠く解雇、雇い止めは認められないものでございます。本市といたしましては、労働関係法令が遵守され、労働者の生活が脅かされることのないよう、国や県と連携を取りながら法令や制度の周知啓発に努めてまいりますとともに、今後とも、労働相談によりお困りの方の情報を得た際には、速やかに関係機関へとつなぐなど対応してまいりたいと思っております。  また、あわせまして、新型コロナの影響による解雇、雇い止めを防止するため雇用調整助成金の活用など、事業者支援の制度周知を図ってまいります。 175 ◯22番(上田 武君) まん延防止等重点措置を発出した第5波よりも今回は爆発的に感染者が出ていますが、クラスターの発生は学校や福祉施設に集中しているので、県は重点措置の要請を今のところしないとしています。  それでも宿泊施設や飲食店では客入りがぐんぐんと減り、仕入れたものを捨てるなど悲鳴を上げているところや、飲食物を納入する業者にも影響が及んでいます。さらには、タクシーや運転代行業者など広範囲に直撃し大打撃を与えています。  観光関連事業者や飲食店への本市としての支援策を、産業振興部長にお尋ねします。 176 ◯産業振興部長(福田直之君) 本市ではこれまで、飲食店や関連店舗への給付金や協力金の支給、県民を対象とした宿泊料金の割引に加えまして、飲食店向けキャッシュレス還元事業や商工団体が取り組むプレミアム商品券の発行支援など、国、県の制度と連動した切れ目のない支援に努めてまいりました。  今般の第6波に伴いまして、市内経済に影響が生じていることを踏まえ、国や県の支援策が確実に事業者の皆様に届けられますよう商工団体とも連携してサポートに努めてまいりますとともに、アフターコロナを見据えた宿泊割引キャンペーンなど、今後も適宜適切な支援策の実行と迅速な対応に努めてまいりたいと考えております。 177 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。  支援を緊急にしないと事業者が廃業に追い込まれ、活気がまちから1つ、2つと消えてしまいます。今述べられた部長の答弁は喫緊の課題だと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、5項目めは、財政健全化緊急プログラムについてお伺いします。  5年計画で取り組んできた財政健全化緊急プログラムが1年前倒しで終了するとのことですが、そもそも財源不足に陥った背景は。総務部長にお尋ねします。 178 ◯総務部長梅崎幸弘君) 平成30年2月に財政健全化緊急プログラムを策定いたしました当時の状況を振り返りますと、それまでも行財政改革に取り組み、効率的、効果的な予算編成を行ってきたところでありますが、新幹線関連事業など必要な投資的事業を一定期間に集中的に進めてきたことに伴う公債費の増加などによりまして、大変厳しい財政状況が見込まれることになったと考えております。 179 ◯22番(上田 武君) 40億円の財源不足を招いた一番の大きな理由は、桁外れの各種団体への補助金や支援金や過剰な市民サービスを提供したことではなく、集中した期間に大型事業など身の丈に合わない財政運営をしたことにあります。再建には市民の理解と協力があったからだと思います。  そこで、市民の協力はどのようなものがあったのか、総務部長にお尋ねします。 180 ◯総務部長梅崎幸弘君) 財政健全化緊急プログラム期間中におきましては、短期間で集中的に様々な分野で多くの取組を余儀なくされたところでありまして、市民活動等に係る各種補助金の一部の廃止や縮小などの際には市民の方々の多大な御理解と御協力をいただいたと思っております。  加えまして、できるだけ市民サービスの低下を招かないように配慮しながら総人件費の圧縮、歳入の確保に注力するとともに、事務事業見直しなどにつきましても、事業の必要性、緊急性、事業効果などから優先順位の明確化を図りながら丁寧な説明に努め、対応を進めてきたところであります。こうしたことで財政健全化緊急プログラムの取組を実現できたものと考えております。 181 ◯22番(上田 武君) ありがとうございます。  先日、日曜日に私の自治会内の2つの公園の雪囲い外し作業があり、80歳前後の方々15人で実施しました。その場での話ですが、皆さんから「財政健全化が図られたときには補助金や市民サービスが元に戻ると思って我慢をし頑張ってきたのに、高齢者が楽しみにして入浴できた老人福祉センターの銭湯を全て廃止するなど、がっかりした」との不満や失望感を突きつけられました。そうした高齢者や市民の皆さんが思っている不満や疑念にしっかりと応え、理解を求めなければと感じた次第です。  信頼関係をこれまで以上に広く深く構築していくことが、角田市長の旗の下で高岡を前へ進めていくことに結びつくと思います。  最後の質問として、市民や各種団体から補助金等を元に戻してほしいとの要望に対して真摯に向き合うべきと考えますが、市長にお尋ねいたします。 182 ◯市長(角田悠紀君) 財政健全化緊急プログラムの目標達成はゴールではなく、今後、収支均衡した財政を持続可能なものとしていくことと、「持続可能な未来都市高岡」を実現するために必要な施策に取り組むこと、これらの両立を図っていくことが重要だと考えております。  そのため、財政健全化緊急プログラム期間中に削減した事業をそのまま元に戻すのではなく、施策効果の検証や客観的根拠による立案と適正な評価を踏まえつつ、挑戦される市民や、本市の社会的課題の解決に積極的に取り組もうとされる各種団体と真摯に向き合い、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。 183 ◯22番(上田 武君) 真摯に向き合っていくという答弁がありました。市民からのそういう声をむげにせず、真摯に受け止めていただきたいと思います。  地方自治の使命は、住民の福祉の増進を図ることを目的、基本としているわけです。子供から高齢者まで安心できる暮らしのために、一人たりとも取り残さないよう、市長はじめ当局の皆さんにはお願いをいたします。  そうすることによって、必ずや若者が「高岡に住み続けたい」、また「結婚し子供を産み育てるには高岡しかない」という思いにつながると思います。そのようにして元気な高岡を取り戻しましょう。  一応私の質問はこれで終わりなんですが、最後に、今年度で退職される議会参与の皆さん、そして今職場で働いている職員の皆さん、長年にわたり市勢の発展と市民の幸せのために本当に御尽力いただきましたことに深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。  これで私の質問を終わります。 184 ◯議長(坂林永喜君) 上田 武君の質問が終わりました。  これをもちまして、一問一答方式による一般質問、質疑を終結いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議 案 の 委 員 会 付 託 185 ◯議長(坂林永喜君) ただいま議題となっております議案第1号から議案第44号まで、報告第1号及び報告第2号の各議案は、お手元に配付してあります議案審査付託表(第4号)のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               請  願  の  上  程 186 ◯議長(坂林永喜君) 次に、日程第2 請願第1号 シルバー人材センターの安定的な事業運営のために適格請求書等保存方式導入に係る適切な措置を求める意見書の提出を求める請願を議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               請 願 の 委 員 会 付 託 187 ◯議長(坂林永喜君) ただいま議題となっております請願第1号につきましては、お手元に配付してあります請願文書表(第1号)のとおり、議会運営委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               休             会 188 ◯議長(坂林永喜君) お諮りいたします。  明17日及び来る24日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 189 ◯議長(坂林永喜君) 御異議なしと認めます。  よって、明17日及び来る24日は、休会とすることに決定いたしました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 190 ◯議長(坂林永喜君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、来る25日定刻の午後1時より再開し、諸案件の審議を行います。  また、来る18日は、午前10時より民生病院常任委員会を、22日は、午前9時より代表者会議を、午前10時より産業建設常任委員会を、23日は、午前9時より議会運営委員会を、午前10時より総務文教常任委員会をそれぞれ開催いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 191 ◯議長(坂林永喜君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時01分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...